【ゼロの使い魔】編
045 予定に溺れる夏休み その1
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SIDE 平賀 才人
「ふっ…! へあっ…! はっ…!」
今日も今日とて槍を振るう。……但し、いつもの様に独りで≠ニの注釈は付かない。
(いいなこれ≠ヘ──)
「……っと!?」
よそ見は禁物と云わんばかりに眼前に迫りくる黒いそれ≠ヘ俺に向かって槍で急所を的確に狙ってくる。……前々から考えていた事がある──幾つもある。これはその考えていた℃魔フ1つだ。……で、何をしているかと云うと──
「はぁっ…! はぁっ…! はぁっ…! はぁっ…! はぁっ…! やっぱり自分≠ヘ強いな。……それも潜在能力が120パーセントも引き出された状態ときた」
……そこまで難しい事は考えていない。ただ、実戦的な訓練──今の俺に圧倒的に足りていない訓練を積んでいるだけだ。……相手は自分の影だが。
ふと、ある時思い付いてしまった。……“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”で【MAR】のARMの1つ──“シャドーマン”を創れるかも≠ニ…。……ちなみに“シャドーマン”とは、【MAR】と云う漫画/アニメに登場したARM(アーム)と呼ばれているマジック・アイテムで、その効果は勘の良い人間なら“シャドーマン”と云う名前で気付くかもしれないが、その効果は対象人物の影を影人間として作りだすARMだ。
……ただの影人間だったのなら良かったのだが、そこは先ほど俺が呟いた通り、俺の潜在能力が120パーセントも引き出された状態で向かってくる。
(……救いがあるとするなら、あっち──影≠ノは“赤龍皇帝の双籠手(ブーステッド・ディバイディング・ツインギア)”は有れどドライグが居ない事と、コピー元の俺が疲弊したら影≠熹謨セするところか)
影人間には双籠手≠竍禁手≠ヘ有れど、ドライグが居ない事からこの訓練で覇龍(ジャガーノート・ドライブ)≠使われる事は無い。……有ったら有ったで世界が幾つ在っても足りないので、とりあえず──そこだけは一安心しておく。
「……本当にそこだけ≠ネのが世知辛い…っ! ……っとぉっ!」
影≠ヘまだまだ俺に休憩する暇を与える事をしてくれないようで、その手に持ったデルフリンガー──によく似た片刃の大剣で、鬼神のごとき連戟で攻め立ててくる。
<相棒! 上だっ!>
「ふっ!」
俺は相棒≠ゥらの忠言を聞いて、倉庫≠ゥら“デルフリンガー”を抜刀し、その連戟をデルフリンガーと事前から持っていた槍で弾き、往なし、受け止める。
(それ≠ヘ拙いっ!)
……唐竹割り気味に降り下ろされた剣を受け止めようとした時片手では拙いと
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