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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
043 鼎談(談笑)
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た。呼びつける様な事となってしまって申し訳ありません。……本来なら私が直々に学院に行ってサイトさんにトリステイン王国を代表してお礼を申さなければなりませんのに。……しかもこんなに遅れてしまって…」

(成る程成る程…)

どうやらアンリエッタ姫はレコン・キスタの件──ひいてはウェールズの件についての事で、今の今まで礼が言えて無かった事に気を咎めたのだろう。……それに、もう1つ理由があるとするならば──

「いえ、王族がなんの理由も無しに一学院に何度も足を運んでいたら、それこそコト≠ニなるでしょう。……なので、姫様がそこまで気を咎める必要も無いかと」

「いえいえ、そう言っていただけるお気遣いは大変嬉しいのですが、それでは私の気が済みませんわ。……トリステイン王国が王女、アンリエッタ・ド・トリステイン──いえ、ただのアンリエッタとしても礼を言わせて下さい。……誠に有難う御座いました」

「私からも礼を言わせていただきたい。サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。……貴殿のお陰でゲルマニアとの、こちら(トリステイン)が不利な──トリステインにとって旨味≠ェ少ない条件下の条約を結ばずに済んだ」

アンリエッタ姫は席から徐に立ち上がり、俺に頭を下げて来た。……マザリーニ枢機卿と共に。

「……確かにお二方の礼は頂戴いたしました。なので、頭をお上げください」

(慣れ≠チて怖いな…。……色々な意味で)

国のトップから頭を下げられら礼を言われる──それは大変名誉な事なのに、それに慣れてきている自分が居る。……ただいくら慣れたとは云え、どうにか二人に頭を上げてもらわなければ、そろそろ居たたまれなくなってくるのも確か。

「……では、サイトさんを呼んだ本来の@摎Rに移りますね」

(……来たか)

礼を言うだけなら、ギーシュ達──あの時アルビオンに行った全員が必要なはずだ。……なのにアンリエッタ姫は俺だけをわざわざトリスタニアにある王城まで呼んだ。……その事から皆には言えない内容だと云う事が窺える。

(だとすれば──)

「ウェールズから聞きました。サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。貴方が虚無≠ナあると」

(ビンゴ…か)

「更にはアンリエッタ姫殿下のご親友たるヴァリエール家のルイズ嬢が学院を卒業して、貴殿がフリーになった暁には──」

続けるマザリーニ枢機卿。しかし、聞き逃せない──気になる言葉を宣った。堪らずツッコミを入れる。

「いやいや、ちょっと待ってくださいマザリーニ枢機卿。フリーになるもなにも、俺はルイズの使い魔ですよ?」

「いや、詳しい話は──貴殿がルイズ嬢と“コントラクト・サーヴァント”を行っていない事はオールド・オスマンから聞いていますぞ。失礼ながら
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