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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
038 赤≠ニ白≠チて普通は目出度いはず… その1
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と言えば嘘になる。

(……帳尻合わせか)

どうやら世界≠ニやらは安定を求めるらしく、無理矢理≪赤龍帝≫となった事に対する代価を払う時が来たらしい。……かと言って、そう無駄に気張り過ぎる必要性も無い。俺を呼んだ云う事は意志の疎通が出来る可能性が高いという事だ。……一応、気張るには気張るが…。

(出来る事やって来たんだ。出来ない事は無いはず。……ん?)

ハルケギニアには──【ゼロの使い魔】の世界には居ないはずの人物の襲来。こう云う時≠フ為にも色々と研鑽してきた。……不思議と気分が高揚している事にも気がついた。いつの間にやら発動していた“咸卦法”が俺を鼓舞する。

「時にウェールズ。やつ≠ヘ──≪白龍皇≫は自分の名を名乗っていたか?」

【ハイスクールD×D】の原作≠ノおけるヴァーリ・ルシファーでとは違う可能性があることを視野に入れながらも、ウェールズへと訊ねる。……とは云っても違うなら違うで構わないが。

どちらにしろ、ミネルヴァさんの様な上位存在が一枚噛んでいる可能性も高いだろう。

「あぁ、確か彼はヴァーリと名乗っていたよ」

(成る程……ね)

ウェールズから彼≠ェ待っている場所を聞いてその場所に向かう事にした。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「待たせたかな」

「いや、そこまで待ってないさ」

会話文だけ切り抜けば、まるで会瀬(デート)の待ち合わせしていた男女のやり取りで、場合が場合なら待っていた方がナンパなり逆ナンされていたりするのだが、周囲に人間は──生物すらも居ない。彼≠ヘ常人なら避けてしまう程の覇気を纏っているのだから、それはまぁ当たり前か。

「……アルビオンの王子──この国の王子、ウェールズから聞いたよ。君の名前はヴァーリで間違い無いか? ……≪白龍皇≫」

「やっぱりこの国の名前には、某かの因縁を感じる事を禁じ得ないよ。……ああ、確かに俺の名前はヴァーリだ。……≪赤龍帝≫」

<無視か? 白いの=

<起きていたか赤いの=B……それにしても随分と敵意を感じないぞ>

<相棒が歴代所有者達を消したからな。それも相俟っているのだろう。……それにそう言うお前からも全然敵意を感じないぞ、アルビオンよ>

≪赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)≫ドライグと≪白い龍(バニシング・ドラゴン)≫アルビオンの──二天龍同士の会話が交わされる。

「ちょうど1年前だったかな? 元の世界でコカビエルという堕天使を運んでいると、急に目の前が真っ暗になってね。神≠名乗る者の導きでこの世界に来たんだ」

ヴァーリは端正な顔を歪め、話を続ける。

「この世界の人間の、吹けば飛ぶ様な弱さには唖然としたよ。……元の世界
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