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藤村士郎が征く
第22話 士郎、編入1日目 早速因縁を突き付けられる
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 「チッ、外したか」

 士郎は何時もの様にあっさりと避けた。いつの間にかに来て士郎の顔面を蹴り砕こうとした、ヒュームの瞬足の足技を。

 「俺の質問には答える気はゼロと言う事ですか?」
 「フン!人の陰口を吐くような奴に礼儀をわきまえろと?馬鹿を言うな」
 「陰口なんかじゃありませんよ。将来有望であろう後輩のための的確な助言をですね・・・・・・・・・・・・」

 と、一瞬にして外野となった義経達を置き去りにして、何時もの様に言い争う2人。
 そして、外野扱いとなっている3人はと言うと――――。

 「ヒュームさんがいつの間にかに来たのは何時もの事だから驚かなかったが、聞いていた通り藤村先輩はやっぱりすごいな!与一!」
 「わーったから、そんなに引っ付くんじゃねぇえよ!」
 (コイツッ!?出来る!!まさか本当に地下世界(組織)からの刺客なのか?それにこの尋常ならざる気配・・・・・・こいつがあの伝説の魔術師殺し(メイガス・マーダー)・・・・・・!!?)
 「ふむ?士郎にしてはなかなか挑発的な物言いだな・・・・・・」

 またしてもそれぞれの言葉を述べていた。
 と言うか、与一はある意味あっていた。単なる中二病の思想であるにも拘らず。

 そんな何とも言えないメンバーの処に、一人の女子生徒が突撃して来た。大声を上げ乍ら。

 「しっろおぉおおおおおおおおお!!!」

 よく見なくても声音ではっきりとわかった。百代だ。
 因みに今はもう既に、ヒュームは紋白の元に戻った。

 「ん?如何した。そんな剣幕で?」
 「如何したって、ホ、ホントなのか?お前とジャンヌちゃんが付き合っているって」
 「いや、付き合ってなんていないぞ」

 士郎の口から出たものは、今口内中での噂を覆すものだった。少なくともここまでは。

 「そ、そうなのか?」
 「ああ、付き合うと言う事は『恋人』と言う事にあるんだろう?なら違うな」
 「そうか!なら「『恋人』じゃなくて『婚約者』だからな」・・・・・・・・・・・・え?今、なんて・・・・・・?」
 「だから『婚約者』って、モモ?モモ、如何した?」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 百代は放心状態居陥っていた。暫くの間ずっと。


 −Interlude−


 あれから、一子が合流して放心状態の百代を連れていき、現在士郎は川神院に来ていた。
 目的は一子の件についてだった。

 室内には士郎の横に口をあわあわとしている一子に、対面には鉄心とルーが正座していた。

 「――――と言う事で、如何か一子の事。許してはもらえないでしょうか?」

 士郎が2人に対して、真正面から言い放つ。

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