第22話 士郎、編入1日目 早速因縁を突き付けられる
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決闘は藤村の勝利とする」
あくまでも生真面目で自分のペースを変化させることなく、無表情に終了の合図を告げる葛木。
その合図後に3人の元に戻ってみれば感激している義経と興味深そうな京極が、先程は何をしたのかと言う質問をしてくる。
「あれは、柔道の絞め技と同じようなものだ。あれは頸動脈をある程度圧迫して意識を落とすモノなのだが、俺もそれを気で彼らに流し込んだに過ぎない」
「ほぉ?気にはそのような運用方法があった・・・いや、3−Sの教室で見せたあれとほぼ同じか」
「ああ、だが気の精密な使い方としては、レベルがぐんと上がる。何故なら、圧迫する部分が頸動脈だ。下手すれば死にかねない。故に壁越えやその一歩手前の達人たちなら、習得可能だ・・・が。これを使う者はあまりにも少ない」
「何故なのですか?」
義経が士郎に尊敬の眼で質問する。と言うか初対面なのに、何故ここまで士郎に懐いているのだろうか?
「先ほど上げた次元に立つ者達は、基本的に根っこが好戦的な輩が多いから、締め上げて落とした方が早いという点と、先程の技は気もかなり使う上に燃費も悪く、何より雑魚相手にしか通じないんだ。君と同じクラスメイトの英雄や井上準にも効きはしないだろう。要するに声だけ張り上げるだけで実は器も肝っ玉も小さい者にしか通じないのさ」
「な、なるほど。勉強になります!」
「フ、君のとんでもなさを改めて実感したよ」
(まさかコイツ・・・・・・組織の人間か!?)
などと、それぞれが“らしい”感想を抱いていた。
それよりも士郎は先ほどから自身を尊敬のまなざしで見上げる娘が気になっていた。
「そう言えば、君は確か源さ「義経の事は義経と呼び捨てにしてくださって結構です」じゃあ義経」
「ハイなんでしょう!」
「俺と君は確か初対面だったよな?」
「はい!そうです!!」
「じゃあ、なんで俺に対してそんな眼差しで見て来るんだ?一応、何となく想像はつくが・・・・・・」
「ヒュームさんやクラウディオさん。それに、ミスマープルに藤村先輩の武勇伝はある程度聞いていたからです!本当にお会いできて光栄です!!」
「お、おおう、そ、そうか・・・」
義経のあまりの勢いに、押されている士郎。
「しかし、クラウディオさんやマープルさんのお二人は兎も角、あの殺戮執事はなー・・・」
「何か問題でもあるのか?士郎」
「いや、問題がある訳じゃ無いが、これだけは言っとくけどあの金獅子を見習うのはよした方が良いぞ!義経」
「え、えっと・・・何故でしょうか?」
士郎の助言?に言いよどむ義経。
「何故も何も!あの、人を見下す事でしか愉悦を感じない様の傲慢チキチキの串刺し狂の爺っ!?っと!危ないじゃないですか?」
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