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藤村士郎が征く
第22話 士郎、編入1日目 早速因縁を突き付けられる
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一を助けた。あのままでは、首から地面に対して突っ込む体勢だったからだ。

 「大丈夫か、君?」
 「お、おお、おう。わるいっすね・・」

 そのまま着地すると、とある女子生徒が強烈な速さで近づいてきた。

 「与一ぃいいいいい!!だ、大丈夫か!?」
 「そ、そんな心配しなくても、大丈夫だっての!?だから、体中に手を這い付かせるな!」

 駆けつけてきた女子生徒は昨夜の戦闘や新聞にも出ていた、源義経だった。そして、この娘のセリフからして彼が与一なのだと容易に知ることが出来た。
 そこで彼女が俺に向き直る。

 「あ、有り難う御座いました。与一を助けてくれて!」
 「礼には及ばないよ。それよりも、そろそろここで決闘が行われるから下がっ「藤村っぁあああ!!」来たか・・・」

 嘆息しながら振り返るとそこには、50人ほどの男女学年関係ない混合の生徒集団が降りてきた。
 そこに、審判として葛木先生がいつの間にかに居た(今この場では、少なくとも士郎、義経、与一以外にはそう感じた)。

 「さて、決闘を始め「待ってくださいよ、葛木先生!」む?」

 そこで集団の中からガタイのある男子生徒が一人、静止の声と共に出てきた。

 「おいっ、藤村士郎ったなぁ?」
 「ああ」
 「てめぇっ、今すぐ分不相応な事を止めろ!そうすれば赦してやる!!」
 「分不相応な事とは?」
 「ジャンヌさんと付き合ってることに決まってんだろうがぁあああ!!」
 「そうよ、そうよ!」
 「藤村だろうが何だろうが、お姉様に釣り合わないって事も解らないほど低能なの!!?」

 その後も似たような自分勝手な野次や誹謗中傷の声が上がってくる。
 それをどこ吹く風のように受け流す士郎。そして、最後に溜息を吐きつつ集団の方に目を向ける。

 「お前たちは一つ勘違いしている。いや、烏滸がましいと言った方がしっくりくるか?」
 「何だと!?」「何よ!?」「私たちに下等生物の分際で口を利くな!!」
 「ジャンヌは俺の女だ、一生な。それを横から無粋にも水を差すな!有象無象ども」
 「「「てんめぇ!!」」」「「「アンタァ!!」」」「「この家畜がぁ!!」」

 士郎の言葉に頭に来た集団は、葛木の始めの合図も無く突っ込んでくる。
 これではルールもへったくりも無い。故に葛木は止めようとするも、士郎が制止する。このままでいいと―――――。そして、それに応じる葛木。

 そこで士郎は腕を組んだまま集団全員を視界に収めるように見て、それから・・・。

 ギンッ!

 そんな音が鳴り響くとバタバタと集団全員が崩れ去った。

 「えぇええ!?」「なぁあああ!?」「むぅ!?」

 と言う声が後ろから漏れる。

 「勝負それまで、よってこの
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