第六章 正義の在り処編
第百九十六話 『ある男達の覚悟、決戦前夜』
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によって最高評議会の悪事がようやく明るみに出てジグルドは好機だと思った。
これで私達の“とある”願いは達成できるかもしれないと………。
あとは決行するのみだ。
◆◇―――――――――◇◆
こうしてジグルドはクーデターを見事起こして見せた。
管理局に蔓延っている毒を一掃するために。
………こうして聞けば美談かもしれない。
だが、やっていることは犯罪者とさほど変わらないのが現状である。
さらには管理局の全制度の撤廃を要求しているが、別段この件に関しては失敗してもいいと思っている。
そう、“ある事象”を世界の歴史に刻むだけにジグルドは動いているのだから。
「そう………クーデターを起こした以上はもう後戻りはできないんだ。ジョン、必ず我らの宿願は達成して見せる。だから、見ていてくれ……」
ジグルドは今は亡きジョンに再度誓いを立てていた。
それからしばらくしてジグルドの部下が部屋に入ってくる。
「どうかしたか?」
「はい。管理局から通信です。明朝にレジアス・ゲイズを連れて機動六課がここへとやってくるそうです」
「そうか………わかった。下がっていいぞ」
「はっ!」
それで部下は部屋から退出する。
そして、
「(レジアス………恨みはないと言えば嘘になるが、『贄』になってもらうぞ……)」
ジグルドはそう心の中で呟き、眠れない夜を明かす。
戦いは明日、というわけである。
先ほど書いた手紙は部下に頼んで“とある場所”へと発送した。
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