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青い春を生きる君たちへ
第12話 罪を共に
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なしにお前に協力しておいた方がって…………自分の知ってる奴を、知らない奴より優先しただけの話だ……自分の都合でな……」
《ほうほう。ま、それも一つの愛だねえ。俺を優先したという事だろ?他の、顔も知らない誰かさんよりも、ね。他の誰よりも俺を助けようとした訳だ。そして、俺を助ける為に罪を犯した。罪を共有した訳だ。まさしく愛だ!美しいじゃないか!》
「ふっざけんなよ!これが愛なら、愛なんて要らねえよ……ただの縛りじゃねえかよ……」
《愛が必要か、不要かの判断は君個人に任せるよ。君個人の人生だからねぇ。愛なしに生きていく人生、それもまた素晴らしいだろう。でも、実験はまだ続いているよ。それは、君が自分の意思で終わらせようと決断しない限り、自ら愛を捨てない限りは続くんだ。君は何だかんだ、俺を信じて、俺の言う通りにここまで行動してきてる。まだ俺を信じる事は辞めていない。また連絡するよ。今日はゆっくり休んでくれ。じゃ、改めて、誕生日おめでとう!》


また頭を抱えた小倉に、田中の明るく、挑発的で、残酷な声が浴びせかけられ、そしてパソコンの画面は切れた。小倉は奥歯を噛みしめる。一体、どこまで続くんだ……

お前は、俺をどこまで試せば気が済むんだ?










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