異なる物語との休日〜クロスクエスト〜
休日の@
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似た事象は、『プラスチックでも、大理石でもない、何か得体のしれないものであって、その全てにも思える白』。
極めつけは、この旅館の名前。《チョークパレス》は、直訳すれば――――
――――《白亜宮》に、なる。
「あの、シュウさん」
「ん? 何だ青年?」
「あのさ……」
問いかける。
この旅館の何処かで、くせ毛の少年を見なかったか、と。
だがそれを口に出す前に――――
「あ、お客様ですか? ようこそいらっしゃいました。お部屋に案内いたしますねー」
生き証人が姿を現した。
白を基調とした、先端にいくほど紅蓮色になっていくロングヘアは、今は簪を使ってまとめられている。同色の着物は、西洋でも東洋でもない顔立ちをしているにも関わらずやけに似合っていた。
紅蓮色の瞳を嬉しそうに細めて笑うその女性は――――
「ぐ、グリーヴィネスシャドウ……!」
《白亜宮》の王妃、グリーヴィネスシャドウ・イクス・アギオンス・アンリマユだった。
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