暁 〜小説投稿サイト〜
Gフォース〜正義の行方〜
最終回:戦いは終わらない
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50m 体重は20万トンあった。
 
「愚かな、人類どもよ!俺様はミステリアン様だ!フハハハハ!!!」

 モゲラの主人はご丁寧にもスピーカーを使って演説をした。
 ミステリアンは仮面に身を包んだ男だった。
 だが、人々は怯えながら、ビルの陰から怪獣を見ていた。
 その中には背中に龍の入れ墨をしたヤクザもいた。
 ホームレスや小学生もいた。
 その場にいただれもが死を恐怖した。
 殺戮者は高笑いをあげながら、その様子を楽しんでいた。
 
 そんな時だった。
 空から銀色の、周囲の光を反射する巨大なロボット怪獣が降り立ってきた。
 片腕を地面に叩きつけ、着陸するとそれは敵に腕を構えた。
 すると、その場にいた多くの人々が歓声をあげそれを迎えた。
 一際、大声をあげたのは小学生の男子だった。
 彼はヒーローの襲来を喜んだ。

「メカニコング!」

 メカニコングの中にいたフォードはふと、微笑んだ。
 彼が兵士となった理由。
 それは目の前にいる人々を守るため、この世界の人の生活をよくするため。
 そして、二度と母親のように理不尽な死を迎えさせないためだ。
 彼は心の奥底から微笑んだ。
 自分には生きる道がこれしかない。
 ジョアンナにできることは、彼女に教わったすべてを使い世界を守る事だ。
 シンクレアの大きな正義も、ガイガンの正義もフォードにはわからなかった。
 だが、フォードにはそれだけしか今のところ正義としかいえなかった。

「野郎、何者だ!」

 フォードは呆れてため息をついた。
 頭は悪そうだ。
 フォードはヒオをみつめた。
 この小さい相棒がいれば、どんな敵でも怖くない。
 
「君がいれば怖いものはないな。」

「でしょ!」

 フォードはさらに微笑んだ。
 こういうやつが相手ならとる手段も楽でいい、何よりもあとくされがない。
 フォードは思わず言葉を漏らした。

「じゃあ、やるしかないな。」

「やるって何を?」

「俺なりの正義ってもんだ!」

「つまり?」

「世界を守るってこと!」


 フォードはメカニコングの操縦に戻った。
 メカニコングはゴリラのようにナックルウォークをしながら街中を走った。
 それに対抗するためにモゲラは低空飛行をしながら鼻についたドリルを輝かせながら突撃をしてきた。
 フォードはそれをみると、上空に飛び上がった。
 ミステリアンとモゲラはメカニコングのジャンプ力に驚き、思わず後退した。

「ば、バカな!そんな馬鹿な!こんな事きいてないぞ!」

 モゲラの中にいたミステリアンは悲鳴をあげた。
 空中高く、300m先にジャンプしたメカニコングは修復した左腕を構えると、9千万ボルトの電流の通っ
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