第02話 隻眼のハト
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まったのである。
そんな博士がセキレイに与えた鳥の能力は″火食鳥《ヒクイドリ》″
鳥類最強の脚力と獰猛さを持った危険生物である。
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ドサッ!
「はぁ、はぁ、はぁ‥‥‥‥少し疲れたな」
セキレイはついに、ここに来ていた全マシンを破壊してしまった。
「まさか″能力″を使う羽目になるとは‥‥‥‥‥‥博士はあなどれねぇな」
鉄クズになったマシンの上に座りやや休憩をしていたが、すぐに立ち上がり
このフロアの出口へと走り出した。
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「セキレイお兄ちゃん!!」
ハトが突然、曲がり角から飛び出してきた。
「うおッ!?」
ドンッ!!
さすがにスピードを出しすぎていたため急ブレーキが効かず
二人は衝突してしまった。
そして、その勢いで二人は後ろに倒れこんだ。
「いたたた‥‥‥‥‥‥‥」
「すまねぇ、大丈夫だったか?」
セキレイはすぐに立ち上がりハトに駆け寄った。
「わ、私は大丈夫‥‥‥‥‥」
頭を押さえながら立ち上がるハトを見て、セキレイはつぶやいた。
「つぅか、前よりさらにに大きくなったな‥‥‥‥‥‥」
彼女の身長は目測6m強にまで伸びていた。
数年前より、体つきも女の子らしくなっていた。
「これは成長期だから‥‥‥‥‥ってそんな話じゃなくて!!
セキレイお兄ちゃん外に行っちゃうって本当?行ったら私いやだよ!
お兄ちゃんともっとお話ししたいんだもん!!」
ハトはセキレイをギュッと力強く抱きしめた。
だが、彼は勝手ながらもう一つ決めていたことがあった。
「お前も一緒に来るんだよ」
「‥‥‥‥‥‥えっ、私も?」
ハトはそれを聞いて少し焦っていた。
だが、同時にその言葉を期待していたのか、ぱあっと笑顔になった。
「ホントに!?行きたい行きたい!!」
ハトは軽く跳びはねた。だが、地面がグラグラと大きく揺れていた。
「おわっ、ちょ、落ち着けって!まずはここを抜ける算段を立てないと――――――――」
「いたぞーーーッ!!」
セキレイとハトの元に増援が現れた。
その中の一人の男は無線を取り出して連絡をした。
「博士、被験体NO.987とNO.995を発見。拘束しますか?」
?いや、殺していいよ。二人はもう用済みだ?
「Yes,sir」
その部隊の隊長が全員に銃を構えるように命令した。
全員は何の躊躇もなく銃口を彼女とセキレイに向けた。
「‥‥‥‥チッ、どこまでクソなんだあの博士は」
セキレイは本気で怒っていた。それはもちろん
射殺を命じた博士や何の躊躇のない部
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