第02話 隻眼のハト
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?目標補足、発射許可ヲ願イマス?
ガシャンッ!
対″鎧虫″用ライフル発射マシンの銃口がセキレイに向けられた。
「おわっ!もうお出ましっスか!?」
口では慌ててはいるが意外と頭は冷静なセキレイだった。
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新人類計画、いや、新人類“作成”計画というのが本当の名称だが
この計画は、人間という野生の中では非常にランクの低い我々が
圧倒的戦力を持つ″鎧虫″と戦うために立てられた計画である。
この計画の第一人者である″戦国《せんごく》″博士は
人類の進化の為にと、人権を無視した違法行為を平然と行い続けている男である。
しかし、腕も確かで過去は天才外科医と呼ばれていたとか。
同時にIQ180以上の天才科学者でもあり、さりげなく特許を7つと
ノーベル賞クラスの技術を20も持っている(非公式)。
今回の計画の成功の為に、″鎧虫″の能力に加えて
前世代の人類である“鳥類”の能力を融合するという
人間+鎧虫+鳥のDNAハイブリット手術が適用された。
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ドンッ!ドンッ!
キンッ!キンッ!
発射された弾丸の延長線にセキレイはおらず
弾丸は壁に跳弾し、そのまま消えていった。
「ハハッ、当たんねぇよッ!!」
?誤差修正ハ終了シテイルハズ‥‥‥‥?
セキレイはライフル発射と同時に加速をすることで
誤差を意識的に作り出し、弾丸を回避しているのである。
もちろん、これは人間業ではない。
ボキッ!
セキレイは拳を握るようにして骨を鳴らした。
「こっちもいくぜ」
ザワザワザワッ!!
セキレイは足を再び変身させた。
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まず、″鎧虫″の″鎧骨格″を人体と結合させる。
鎧虫には″素体型″と″変異型″の2タイプがある
素体型とは普段からそこらで見かける丸い体に尖った肢が6本の
特に特徴のないタイプの″鎧虫″である。
(私が″鎧虫″としか記載していないものはこのタイプ)
変異型とは変態の過程で形質が地球の節足動物に酷似したものに
変化した部分的に特化した能力を持つタイプの″鎧虫″である。
(アリ型やカマキリ型など)
特化した部分を持つ変異型に対して素体型は平均的な能力しか持たないが
この素体型の存在が新人類作成計画を成功させる上で必要だったのだ。
素体型の体細胞は、なんと人間の体細胞に移植しても拒絶反応を起こさないことが
戦国博士の(人体)実験の結果明らかとなっている。
※変異型の細胞は特異ゆえに適
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