第五章
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こで騒ぐのはよくないと冷静になってわかったのだ。そうして今は。和歌子のその言葉に従うことにしたのであった。
「それじゃあ」
「コーヒーおかわりは如何ですか、御主人様」
和歌子はさらにその場を取り繕う為に高谷君達に言ってきた。それまで無意識のうちに立ち上がって真理奈を問い詰めていた高谷君も何とか気を鎮めて座っていた。
「それじゃあもう一杯」
「僕はいいよ」
連れの男はその申し出を受けたが高谷君は断った。
「これでね」
「何だよ、気分を悪くしたか?」
「まあね」
それは否定しなかった。
「どうにもこうにも」
「そうか。なら仕方がないな」
彼も高谷君のその言葉を聞いて納得するのだった。
「じゃあそれでいいさ」
「悪いな」
「いや、悪いのは俺さ」
ここで相手の彼は自分が悪いと言うのだった。
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