マブラヴ
0843話
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この辺はさすがだな。
「なら、こいつらをここから出さないように指示してくれ。もし無理矢理に部屋を出ようとするのなら、殺しても構わない。そういう約束で同行させているんだからな」
「了解」
エザリアが頷いたのを確認し、次にブリーフィングルームの通信機でブリッジへと通信を取る。
『アクセル、随分と大盤振る舞いするのね』
全て分かっているといった風に頷くマリュー。まぁ、今回は半ば非公開の国連総会だったが、その映像はシロガネの方にも流すように前もって言ってあったから、当然見ていたのだろう。
「見ていたのなら話は早い。全員にいつでも出撃できるように言っておいてくれ。その後ホワイトスターに戻って戦力を補充してからシロガネで先発する」
『……シロガネで先発? それってつまり……』
「ああ。ニヴルヘイムを出す。ニヴルヘイムの指揮は取りあえずエザリアに任せるが、基本的には防御に専念させる予定だ。必要なのは、最前線にある絶対的な安全圏という場所だからな。それと、メギロートやイルメヤ、シャドウも動かせる最大数を出すから、連絡を先に入れておいてくれ」
『本気で大盤振る舞いね。ここでシャドウミラーの機密でもあるニヴルヘイムをわざわざお披露目するなんて』
「嫌か?」
『まさか。折角作ったんだから、その性能を存分に発揮させてやりたいと思うのは当然でしょう』
何か、マリューがレモンの影響を受けているような気がする。
まぁ、ずっと行動を共にしているんだから当然か。
「俺は格納庫でシステムXNを使う。転移区画に出たらすぐにニヴルヘイムを持ってくるから、エザリアと観戦武官達を移動させてくれ。それと同時に、ニヴルヘイム程じゃなくても、シロガネに積み込めるだけ機体を積み込んでくれ。イルメヤを重視してくれると助かる」
『イルメヤを? シャドウじゃなくていいの?』
「ああ。まずBETAの動きを止めてしまえば背後のBETA達も動きが鈍くならざるを得ないからな。その後ニヴルヘイムが転移してきたところで、一気に攻撃に移る。……まぁ、その前に片付けられるのなら、それでも構わないんだけどな」
『ふふっ、そうね。じゃあホワイトスターに連絡を入れるから、アクセルも急いでちょうだい』
その言葉を最後に通信を切り、丁度3人の量産型Wがやって来たのを確認してから再び影のゲートを展開。周囲から向けられる軍人達から驚愕の視線を向けられながらも、俺の姿は影に沈み込み……次の瞬間にはシロガネの格納庫の中へと姿を現していた。
「さて……」
視線を巡らせると、格納庫に搭載されている幾つもの機体が確認出来る。本来であれば国連総会が終わった後にこの世界の代表達の度肝を抜くべく用意していた、シャドウミラーのオールスターズだ。
だが幸か不幸か、
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