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暁の舞
暁という名2
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俺達はお茶屋をあとにした、
勿論女性に払わせる訳にはいかないので自腹だ。
俺は財布をポケットに閉まっていると
「ねぇねぇ、赤虎は何で旅をしてるの?」
と暁が聞いてきた。
「それは少し恥ずかしいけど鬼を根絶やしにするため…だな」
暁は真剣な顔でそれを聞くと突然足を止めた。

「ねぇ赤虎、その旅に私も連れて行ってくれない?」
と真剣な顔で話すと、言葉を続けた。
「あたしも鬼を倒したい、あたし足手まといにはならないから!」
そういうと俺は何で暁はあんな強いんだ?と疑問を抱いた。
俺はその疑問を言葉に出した。
「ちょっと聞いてもいいか?何で暁はあんなに強かったんだ?」
と問いかけると、暁は
「それは暁流の師範代の娘だから、昔からお父さんとよく稽古してたんだ」
と言ったあと、俺はさっき暁の名前に聞き覚えが
あると思ったら、暁流かぁ…だから強いわけだ。

「なるほど、だから強いのか、納得だ」
と話すと暁は意外そうな顔をして
「何にも思わないの?」と俺に問いかけた。
「何がだ?」俺は何のことが解らなかった。

「えっとさ、あたしのことを師範代の娘と知ったら、皆私を遠ざけていたんだ、それなのに赤虎はあんまり態度変わらないなぁと思って」
と話すと、俺は返事を返した。
「だって師範代は師範代だし、暁は暁だ。皆同じ人間だしな、わざわざ暁に対する態度を変えるつもりはないよ」
と俺が話すと何故か暁の顔が少し赤くなってる気がした。

「うん、うんそうだよね!あたしを特別扱いしない人は初めてだよ、あたし嬉しい…」
と少しじゃなく、真っ赤になった暁を見ると俺は
「大丈夫か?暁の顔赤いぞ?」と聞くと
「へっ?あっ大丈夫、大丈夫!」とびっくりしたように答えると
言葉を続ける
「それと暁じゃなくて渚って呼んで欲しいな……」
と上目遣いで俺を見てきた。

ヤバい…!可愛すぎる…。俺の心臓が跳ね上がる。
「あ、あぁ、よ、宜しく、な、渚…」
と緊張して声が震える声で話すと渚も
「う、うん、宜しくね赤虎…」
と2人とも真っ赤な顔で話している、まさにその時だった。

ヴィィーン、ヴィィーン と音が響いた。
渚は我に戻ったように真剣な顔で呟いた。
「こ、この音は緊急時のサイレン?」
その時、アナウンスが流れた、女性の声だ。

「皆さん落ち着いて聞いて下さい。今このルフレスの街東入り口に身長ニメートルほどの鬼が向かってきています。皆さんは慌てずに避難してください。繰り返します、ルフレスの街に鬼が向かってきています。皆さんは避難してください」

それを聞いた、この街の住人は走って逃げ出した。
「お、鬼が来るぞ!皆避難しろー!」
「ママ、怖いよー!」
「ルフレスの街も鬼が来るのか…もうだめだ…」
などいろい
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