二十七話 狂気と変化
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ージ))』永遠に縛り付ける魔法
『黄泉の巡回』来世生まれてこない魔法
全ての魔法が裕海目掛けてとんでいく。
裕海は、「ふぅ…」と息を吐いて言った。
『変化、魔法を全て消滅』
裕海を襲うはずの魔法は、全て形なく消えていった。
「何で…」
狂夜は、目の前の光景に呆然とする。
「何故?魔法なんて簡単に消せるんだよ。」
裕海は、そう言って落ちていた先の尖った木の棒を広いあげる。
「ほら。止めてみなよ。」
裕海は木を鉱石に変化させて狂夜に向かって飛ばす。
狂夜に向かって放たれたそれは、物凄い速さで狂夜の片眼をかすめとって行った。
「うっ…」
狂夜は片眼を抑えて唸る。
裕海は、素早く襲ってくる。
狂夜は素早くブレイカーブレードを盾にして攻撃を避けようとした。
しかし裕海の一撃は、ブレイカーブレードを容易く砕いてしまった。
「!」
もう一度裕海は、技を繰り出そうとする。
狂夜はポケットから代わりの武器になるものを探す。
裕海が攻撃を放った。
狂夜がもう駄目だと思った時一つ刀を握っていた。
狂夜は、その刀の鞘を抜き、その刀で裕海に攻撃した。
その刀は、いとも容易く裕海を斬った。
「…!」
その刀の名前は、『狂乱月』。
しかしそれは、刃ではなく牙を剥きだしていた。
狂乱月は、狂夜に対して素顔を見せたのだった。
『Gjuruuuu…』
獰猛な歯軋りが刀から聞こえる。
まるで狂ったような刀だった。
狂夜は、まるでその刀が見たことがあるかのようだった。
するとその刀を見て何を思ったのかクッと笑った。
「…なるほどね…お前も持ってたのか…その刀…」
「…」
狂夜は、一つおかしいことに気づく。
先程まで何も持って居なかった裕海の手に刀が握られていた。
「俺も持っているよ。お前と同じ専用の刀。『変形葉』」
裕海が変形葉の鞘を抜くと刀がいろいろな変化を始める。
鉄から炎、炎から氷、氷から草、草から雷…と。
狂夜の『狂乱月』と裕海の『変化葉』は、お互いに共鳴しているようだった。
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