第二章
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い。
「そうでしょ?」
「そういう理由だったのね」
真理奈はここまで聞いてようやく話を理解したのであった。
「それでバイト料が高かったの」
「そういうこと。お金を稼ぐのは楽じゃないのよ」
和歌子はシビアな言葉を出してきた。
「これでわかったわね」
「わかったわよ」
今更だがそれを理解したのであった。
「けれど。お給料はいいのよね」
「それは安心して」
和歌子はそれは保障するのであった。
「伊達にこんな格好するわけじゃないんだからね」
「そうなの。けれど」
しかし彼女はここで一つ疑問があった。それもかなりのものであった。
「変なことされないわよね」
「それは安心して」
和歌子はそれについては太鼓判を押してきた。
「お客さんが変なことしてきたらね」
「ええ」
「ハイヒールで蹴ろうがひっぱたこうがいいのよ」
「いいの」
「ここは風俗店じゃないんだから」
だったら何だとも思ったがここは静かに和歌子の話を聞くのであった。しかしそれでも真理奈の不安は消え去らないのであった。
「お店の人は大丈夫よね」
「支配人さん真面目だから」
それも安心させるのであった。
「それは安心していいわよ」
「そうなんだ」
「あれであの人女の子には優しいし」
「あっ、それはわかるわ」
これは面接でわかった。一見するとスケベそうであるがそれはわかるのであった。
「紳士みたいね」
「少なくともお店の女の子に変なことはしないし変なことする人は許さないから」
「そうなの」
「それにこのお店暴力団お断りだし」
そこも安心させるのであった。どうやら本当に真面目な店らしい。
「お店もただお客さんにコーヒーとか出すだけなのよ。言うなら」
「メイド喫茶みたいなもの?」
「そうね、同じだと考えていいわ」
和歌子はそれも保障するのであった。
「だから本当に変なことはされないしするって流れもないから。それも安心して」
「わかったわ。それもね」
「じゃあ安心してお金を稼ぎなさい」
ぽん、と真理奈の背を押して言ってきた。
「彼氏と猫の遊園地で楽しむ為にね」
「了解。それじゃあね」
「うん」
にこりと笑って和歌子に頷いた。そうしてお店でお客さんの相手をするのであった。
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