第十話 一戸大尉!日舞は日本起源!その三
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「総理は大道を歩まれ」
「そしてですね」
「日本を、ひいては太平洋も世界もでごわす」
「導くべきなのですね」
「最早日本は維新の時の様な小国ではありもうさん」
日本のことも話すのだった、西郷は。
「世界を第一に主導する国になったでごわす」
「国際連合の常任理事国の一国、サミットの一国としてですね」
「そして、でごわす」
さらにだった、西郷は総理に話していった。
「太平洋共同体の議長国でもありもっそ」
「その立場だからこそ」
「総理はその宰相として、日本も太平洋も。ひいては陛下も」
「陛下もですね」
「陛下はお守りしてでごわす」
そして、とだ。さらに言う西郷だった。
「日本と太平洋を守り」
「発展させていくのですね」
「既に日の本の不穏分子はかなり減らしたでごわす」
所謂過激派等だ、右も左もこうした連中は一般市民にとっては迷惑以外の何者でもない。彼等自身はどう思っているか知らないが。
「そしておいどん達は」
「日帝衆は」
「日本の最後の悲願を達成するでごわす」
「旧領の回復をですね」
「それを果たすでごわす」
「ではジャスティスカイザーの件は」
「自衛隊は自衛隊の本分に専念するでごわす」
自衛隊の最高指揮官である総理大臣への言葉だ。
「おいどん達日帝衆がでごわす」
「倒されますか」
「あの者達は日帝衆が心を入れ替えさせるでごわす」
「倒すのではなくですか」
「あの二人は確かに卑劣でごわす」
このことは誰もが認めることだ、天下の。
「しかしでごわす」
「それでもですか」
「人を殺める等の忌まわしい悪事はしてはいないでごわす」
だからだというのだ。
「日帝衆は懲らしめるだけでごわす」
「ジャスティスカイザーには」
「それだけでごわす」
あくまで、というのだ。
「悪逆非道の輩は成敗するでごわすが」
「あの二人はそこまでいきませんか」
「卑劣、卑怯、姑息、下劣でごわすが」
人間として最低だ、しかしそれでもだというのだ。
「それでもでごわす」
「殺人等は犯していないので」
「いいでごわす」
まだ、というのだ。
「だからいいでごわす」
「では彼等のことは」
「日帝衆に任せて欲しいでごわす」
「元老の仰ることなら」
総理も一も二もなく言葉を返す。
「そうさせて頂きます」
「そのお言葉感謝しもっそ」
「それでは」
こうしてだった、西郷は総理とジャスティスカイザーのことも話すのだった。そのことを話してからだった。
そのうえでだ、総理との話の後でだ。
彼は京都のある料亭で食事をしながらだった、大山及び桂と話した。食事は懐石だった。
その懐石を丁寧に食べつつだ、西郷は二人に問うた。
「では、でごわす」
「はい、次はですね」
「
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