家庭愛は自愛と同じ
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「タイイ先生!嘘ですよね!?日向一族を、父上が攫っただなんて、嘘ですよね!?」
「・・・なんだ、そんなことか」
「そんな、ことって・・・!」
タイイに蹴りつけられ、ショウイが泣きだした
頼むから後で泣いてくれ
「ショウイ、もうわかったろ・・・悪いが、アンタはここで捕まってもらう」
ショウイを庇うように立ち、小刀を構える
「下忍如きが・・・何が出来ると言うのだね・・・っ!?なんだ!?」
突如タイイの体・・・左半身から崩れ落ちる
自由に動けない体の原因を探ろうと体を検める
捲りあげた服の影に、一匹の蜂が見えた
「・・・そんな、服の下にいつ!?」
服を使って叩き潰された蜂を見て、驚愕に彩られる
蜂なんてデカイ虫が服に入ったら気づくよな、それが蜂の中でも大きいスズメバチなら特に・・・
「・・・教えてやるよ・・・体術使いの下忍、油女一族の者なのさ
・・・油女一族の名は知ってるよな・・・?」
「木の葉の蟲使い・・・!」
刺された部分に薬でも塗りつけようとしているのか、ポーチを漁っている
上手く動けないため中々取り出せない
蜂の毒には免疫系や神経系の情報処理機構を攪乱する効果があるらしい
そして激しい痛みや免疫系の混乱による急性アレルギー反応、通称アナフィラキシーショックによる死亡例は多い
毒のカクテルとまで呼ばれる毒の危険性はアカデミーでも習う
敵の対処よりも、毒消しを優先する気持ちはわかる
「あんた、もう、遅いぜ」
「!?
・・・何だと?」
聞こえないか?あの音が・・・
「蜂は、一匹が刺すと他の蜂もつられて集団で襲いかかるという習性がある」
気づいていないのか
「周りを良く、見てみろよ」
自分を取り囲む、スズメバチの群れを確認しな
「あと、蜂って香水に魅かれてやってくるらしいぜ」
素早くポーチから香水が入った小瓶を取り出し、タイイに向かって投げつける
ショウイを連れ、屋根から飛び降りた
僅差で、声にならない悲鳴が聞こえてきた
庭ではシュロがショウイを捕獲し、イカリが水浸しの庭をなんとか元に戻そうと必死になっていた
ユギトは呆れたような顔で屋根を眺めている
「・・・幻術使いが、幻術で敗れるとは・・・情けない」
・・・お疲れ様です・・・
「いやーオレって幻術の天才なのかね!?」
「オレ今日からシュロのこと外道って呼ぶ」
「なんで!?」
・・・だって・・・
「ど、どうなったんだ
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