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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
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volume-5 new year
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取ろうとしたところでなのはが戻ってきた。
戻ってきたなのはを見て、少し残念そうに蜜柑から手を引っ込めて話を聞こうとする。はやての向かい側では、口につけていたお茶を静かに炬燵に置くフェイト。
「神社が少し遠いから三時半だって。初の日の出見たいでしょ?」
「見たい見たい。でも、今から寝るにはちょっと早いかも」
「そうかぁ? うーん……別にうちは今から寝ても二時ぐらいには起きれるで」
「えっ、いやいやいや。そんなのはやてちゃんだけだって」
「私も寝れなくはないけど……はやてみたいには、起きれないかな」
「……ん? うちが可笑しい……いや、別にこれが普通だったりしたから大丈夫なんやけど」
今の時刻は午後十一時四十五分。今から寝て二時に起きるとなれば、睡眠時間は二時間弱だ。そんな生活を続けていたらしいはやてをなのはは有り得ない物を見るような目で見る。そんな目にはやては傷つきつつ、さらに話を続けていく。
「多分、アインスの方がもっと大変やと思うで。だってもう一年ぐらいあってないし」
「ええっ!?」
はやての更なる爆弾発言になのははもっと驚く。フェイトも一年も会っていないというところに反応する。流石にそれはやり過ぎなのではないのか。と管理局に疑問を持ってしまうフェイトだったが、管理局という巨大な組織となれば一枚岩というわけでもないのだからこういうことがやはり起こってしまうのだろう。執務官として許せないが、まだまだ未熟者。もっと力をつけなくてはとフェイトはこれからに意気込む。
――――こうして三人の大晦日は終わり、新たな一年が始まるのだ。部屋には話し声が止まず、結局夜通し起きてしまったようだ。思春期の少女としてはどうなのかと言いたくもなるが、これでもミッドチルダでちゃんと働いているのだからいいのかもしれない。
ただいえることは、彼女たちは充実して毎日を過ごしているということだ。
◯
「うわあ、やっぱり混んでるね」
「仕方ないよ。それより早く並んでお参りしちゃおうよ」
「そうやね。行こか」
なのはたち三人はお参りの列に並ぶ。その後ろには高町家の面々もいる。フェイトとはやての家族はどうしても仕事を休むことが出来ず、やむなく不参加となってしまった。それでも二人の表情に陰りは見えない。何だかんだで三人でいることが一番楽しいのかもしれない。まあ、こうして美少女が三人もいれば注目の的となってしまうのも仕方のないことなのかもしれない。別に毎年のことで慣れてしまった三人は気にすることなく、話を続ける。
特に特筆することも起こらずにお参りを済ませた三人は、士郎たちと別行動にうつる。少し歩いて屋台をいくつか回ったところで三人の前から見知った顔の人がやって来て、三人を見つ
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