第17話
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「少年。着いたぞ、海底辺だよ。次は何すれば良い?教えて欲しいのだか、目を覚ましてほしいのだけど」
と常磐は、優しく一夏に語りかけたが、一夏は目を覚まさなかった。
暫く、一夏を見つめていた常磐は、ふと一夏の胸から腹にかけて淡く光り輝いていたのを見た常磐は、
「何かしら此れ」
と言いながら、常磐が少しの興味と好奇心が沸き、少し緊張しながらも、一夏が着ていた服を脱がし、仰天した。
「何なのよ此れ」
と言いながら、表情を強張らせ一夏の上半身を脱がしたまま少し後ずさった。なぜなら、一夏の胸から腹部にかけて、淡く光り輝いていた理由が解かったからだ。その光り輝いていた所がその一つ一つが不気味に蠢いた生物達だったからだ。
そして、その怪しく光り輝きを放ちながら、胸から腹部にかけて蠢いていたその生物群が突然一夏の身体から大量に溢れ出していった。その数は瞬く間に後部甲板は元より艦体全体に広がり出した。常磐は、
「何なのよ。この生物達は!」
と困惑しながらもゆっくりと後ずさった。
その生物が艦全体を覆った瞬間。一斉に常磐の方に巨大な一つ目を一斉に向けた。その生物の特徴は、胴体中央に大きな1つの眼を持ち、その両端に小さい眼が2つずつ、計5つの眼を持っており、前部にアームとドリルの様な物が装備されており、胴体は横長であった。その生物群達に襲い掛かりそうになる事を恐れた常磐は、臨戦態勢を取ったが、突如その生物群が一斉にお辞儀の様な仕草をした後、その生物群は、方向を変え、クラインフィールドを突破し、水中の猛烈な水圧が平気な風に次々と海底辺に辿り着き、次々と掘削を開始した。
そして、暫くした時、『常磐』の艦体の周辺に次々と掘り起こされた土が小山の様に聳えていった。その中から続々とその生物群が這い出していき、『常盤』の後部甲板で眠っている一夏の身体に吸い込まれていき、暫くした後にまた一夏の身体から這い出して海底の掘削口の中に消えていった。
そして、一夏の身体はゆっくりと時間を掛けながらも確実に癒えていった。
場所と時間を暫し巻き戻して、いきたいと思う。
リムパック演習前日である夜間、島での束と簪の激突した後に、簪は、半イリス化のまま仲間の多種多様に進化したギャオス達と共にハワイ諸島に向かって行った。そして、ネッカー島の近くの小規模無人島に着地した。
「ハア、ハア。少し疲れたなあ。あの小娘のせいで服が汚れちゃった。如何しようか?」
と少し困惑しながら、うろうろと頭を人差し指で押さえながら、考えていたが、ふと思い付いた様に頭をあげて呟いた。
「そうだ、誰かのDNAをもらって、その情報と資産を貰おう」
と言いながら、周りを見たがそこの無人島には人影が居なかったが、近くでクルージングしていたカップルが見え
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