第1章 夢への第1歩
第1話 新たなる出会い
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果モンスターの効果・魔法・罠カードを発動する事はできない。
一際強い風を身にまとった《フレスヴェルク・ドラゴン》は、再び大きく吼えた。
進路上に口を開けていた異次元空間を物ともせずに突き抜け、秋弥に向かって飛行を続ける。
「このカードの効果で、《フレスヴェルク・ドラゴン》に対する《次元幽閉》の効果は無効!大人しく攻撃を食らってもらうぜ!」
「そんな……うわぁっ!!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》の突進を受けた秋弥は、後方へ吹き飛ばされた。
しかし、ソリッドビジョンシステムによって衝撃はある程度緩和されている。
モンスターの行動などが現実にも少しばかり影響するようにしたのは、デュエルの臨場感を少しでも高めるための開発者の計らいだろう。
もちろん、安全を最前提に設計されているため、怪我人が出た事がないのは言うまでもない。
そして、《フレスヴェルク・ドラゴン》の攻撃を受けた事で、秋弥のライフポイントが削られた。
天藤 秋弥
LP/4000→LP/1500
「まだだぜ!風属性モンスター2体をリリースして召喚された《フレスヴェルク・ドラゴン》は、1ターンに2回攻撃できる!行け、《フレスヴェルク・ドラゴン》!追撃のゴッドバード・ストライク!!」
秋弥に突進した後に上空へ舞い上がった《フレスヴェルク・ドラゴン》は再び雄叫びと共に、倒れた秋弥に向けて急降下を開始する。
強風と共に鮮やかな群青色の光を撒き散らしながら、《フレスヴェルク・ドラゴン》は秋弥に激突し、再び舞い上がった。
「うわぁっ!!」
叫び声を上げてはいるが、プレイヤーに伝わるのは若干の衝撃のみで、痛みはない。
天藤 秋弥
LP/1500→LP/0
「よっしゃあ!勝ったぜ!サンキューな!《フレスヴェルク・ドラゴン》!!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》は、最後にもう1度だけ雄叫びを上げ、遊雅のデュエル・ディスクへ群青色の光となって戻って行った。
高校生活最初のデュエルを、遊雅は勝利で飾る事ができたのだった。
「楽しいデュエルだったぜ、秋弥!」
「うん、僕もすごく楽しかった!遊雅って強いんだね!憧れちゃうよ!」
「よせよ、そんなの。って、おぉっ?いつの間にか人が……」
「おい、お前すげぇな!次、俺とデュエルしてくれよ!」
「俺も頼むよ!」
「俺も俺も!」
「お、おいおい、順番だって、順番!へへっ、よっしゃ、みんな相手してやるぜ!」
「あーあ、あんなに囲まれちゃって……これは私も、今日はしばらく帰れそうにないなぁ」
そんな事をぼやきながら、秋弥の手を掴んで起こした亜璃沙も、遊雅のデュエルを言葉には出さず応援するのだった。
そして、そんな様子を校舎の2階から眺めている人物がいた。
「そ
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