第1章 夢への第1歩
第1話 新たなる出会い
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か?」
「ええ、そうよ。それよりどうしたの?不思議そうな顔して」
「あぁ、いや……デュエルしようぜ、って呼び掛けたんだけど、何かみんな興味なさそうでな」
「そりゃあ、たった今初めて会った人にデュエルしようって言われても、戸惑うでしょ」
「うーん、そっかなー……俺なら喜んでデュエルするけど」
「遊雅は他の人とは違うのよ」
言い捨てながら、亜璃沙は教卓のディスプレイに表示されている座席表に従って、自分の席に向かった。
遊雅もそれに倣い、座席表で自分の席を確認する。
どうやら、廊下側の後ろから2番目、亜璃沙の隣の席のようだった。
自分の席に向かい、腰を落ち着けた遊雅に、後ろから話しかけてくる人物がいた。
「君、デュエルするの?」
「えっ?ああ、大好きだぜ。お前は?」
「僕は『天藤 秋弥』。僕もデュエルが大好きなんだ。よかったら、放課後にでも、僕とデュエルしてくれないかな?」
「おっ、まじか!お安い御用だぜ!」
「それと、その……デュエルだけじゃなくて、僕と、友達になってくれないかな?」
「ああ、勿論だ!俺は南雲遊雅!よろしくな!」
「うん、よろしくね!」
2人のやり取りを見ていた亜璃沙も、その会話に参加する。
「私は遊雅の幼馴染で、神原亜璃沙って言うの。私の事もよろしくね、天藤君!」
「神原さん、だね。うん、よろしく!」
「亜璃沙もデュエルするんだぜ!まっ、俺にはかなわないけど、そこそこ出来るから、楽しみにしてろよ!」
「俺にはかなわない、は余計よ!」
「あはは、2人とも、仲がいいんだね」
3人で会話に華を咲かせていると、入学式の時間はすぐに訪れた。
上級生からの激励の言葉には多少胸を打たれる気もしたが、その後の理事長の長ったらしい演説には、辟易せざるを得ない新入生一同であった。
しかし、遊雅にとってはその後、個人的に入学式よりも大事なビッグイベントが待っている。
高校での最初の友人とのデュエルだ。
いよいよ、その瞬間が訪れようとしていた。
LHRにて担任教師からの連絡事項を聞き終えた遊雅は、秋弥と亜璃沙を引き連れて、昇降口の目の前の噴水広場に陣取った。
「よし、秋弥!早速始めるぞ!」
「うん、よろしく、遊雅!」
お互いに左腕にデュエル・ディスクを装着し、起動させる。
最初はただの長方形の機械でしかなかったデュエル・ディスクは一瞬の内に変形し、各種カードをセットするためのアームがその姿を現した。
デッキホルダーに自分のデッキをセットした2人のデュエリストは、声を揃えてこう叫ぶ。
「「デュエル!!」」
これがデュエル開始の意思表示だ。
次第に、噴水広場にこのデュエルを観戦しようと人が集まり始めた。
「先攻はもらうぜ!俺は手
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