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転生とらぶる
マブラヴ
0842話
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開く。

「それは……もしかして、シャドウミラーでは好きな場所に転移出来るという事ですか?」
「そうだ。だが、勿論どんな機体にも積まれているという訳では無い」

 何しろ制御システム的な問題があって、現状でも積まれているのはニーズヘッグとニヴルヘイムだけだ。……シロガネ辺りには積み込んでもいいと思うんだが。
 ともあれ、量産型システムXNを寄越せと言われてもシャドウミラーの最高機密の1つである以上渡せる訳がないので、念を押しておく。

「そして、転移装置……システムXNが使える以上は、ここからアラビア半島までは一瞬だ。……勿論、BETAとの大規模な戦いになる以上、一度俺達の本拠地でもあるホワイトスターに戻って戦力を補充する必要はあるが、それでもアラビア半島までは1時間も掛からずに到着するだろう。……そこで、提案だ。本来であれば俺達シャドウミラーは傭兵的な仕事も考えていたのだが、今回は特別に無料でアラビア半島へ救助に向かってやろう。それを許容するかどうかを国連総会の総意として決めてくれ」

 その言葉に、国連事務総長が数名の人物と相談して数分程度で採決をする事が決定する。
 現状を考えれば時間が無い以上、当然の判断ではある。
 そして結果は……こちらは完全に予想外。何故か俺達の援軍に対して反対する国家が数ヶ国存在していた。
 まぁ、それでも圧倒的多数で俺達のアラビア半島への援軍が決まり、早速行動に移そうとしたところで、何故かアメリカの大統領でもあるビルが姿を現して発言を求める。

「アクセル代表、もしよければアラビア半島への援軍には希望者を連れて行って貰えないだろうか? 観戦武官的な意味もあるし、何よりも君達シャドウミラーの実力をその目できちんと確認したいと思っている者も多い筈だ」

 なるほど、そう来たか。この機会に少しでも俺達シャドウミラーの戦力や内情をその目で確認したいといったところなのだろう。
 確かにそれはそれで悪くない。俺達の力を誤魔化しも何も無く見せつける事が出来れば、これから交渉をする際の大きなアドバンテージになるしな。

「軍事機密も多い以上、自由に出歩いたりは出来ないが?」
「構わないよ。こちらとしてもそれだけの覚悟を持っている者だけに限定させてもらうからね」
「待って貰いたい! アメリカが観戦武官を出すというのであれば、シャドウミラーと一番深い付き合いをしている私達からも!」

 オーストラリアの代表がそう告げると、次々に他の国々が我も我もとばかりに立候補してくる。
 その様子に小さく溜息を吐いてから口を開く。

「分かった。ただし行動の自由は著しく制限されるし、それを破った場合は問答無用で射殺されるかもしれない。何より戦場へと向かう以上は命の危険がある。それを理解した上でなら付いてく
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