暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
36 燃え盛る光炎
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飛ばした。

「ハァ…ヤァァ!!!」

ジャミンカーは地面と平行に30メートル近く勢い良く飛んだ。
吹っ飛ぶという言葉が正しいのかもしれない。
すかさずスターダストは右腕をブラスターに変形させて構えた。

「さぁ!終わりにしよう!」

Noise Force Bigbang!!

慣れた手つきでコンソールを操作して、トドメを刺せる技を選択する。
するとブラスターが発光し、エネルギーが一瞬でチャージされた。

『レッドサン・エクスプロージョン!!!』

スターダストが引き金を引いた瞬間、夜であることを忘れるほどの光が一直線にジャミンカーを撃ち抜いた。
ブルームーン・エクストリームの時とは違い、青では無く太陽のように燃え盛る”光炎”とでも呼ぶべき閃光だった。
近くの道路のポールコーンや標識がグニャリと熱で曲がり、その凄まじい威力を物語る。

「…ふぅ…」

スターダストの視線の先にはジャミンカーになっていたSWATの隊員が気を失って倒れていた。
もうジャミンカーの追手はいない。
周囲に聞こえるのは道路の下の海の波の音とイリュージョンが放つ静かながらも力強いエンジン音だけだった。





















「敵のジャミンカーになっていたのはSWATチームの人間も含まれていました。恐らく裏切り者が...しかし全員がロックマンと暁によるダメージでまともに口が聞ける者がいません」

隊員の1人が悔しそうに現状を木場に報告していた。
木場は面倒くさそうに、しかしどこかイライラしているような顔をしていた。
確かに今回の木場の作戦は確実に失敗した。
にも関わらず現状はスターダストの介入、そしてシドウの的確な判断により良い方向に進んでいる。
もし木場の作戦通りに進んでいたら、多くの犠牲者を出していた上、裏切り者の存在も闇の中になっていた。

「人質は全員無事で命に別状は無いそうですが、念のため全員病院に搬送しました。しかしシーサイド病院が一連の障害による怪我人でいっぱいだったため、デンサンシティの湾岸病院の方に」

「そんなことはどうでもいい」

「え?」
「暁はどこにいる?」
「暁隊員はアシッドシステムの多様で疲労していますが、妨害電波の停止作業と校内に潜んでいる可能性のある残党殲滅の指揮を...」

「誰がアイツに指揮権を与えた!?奴は私の作戦に従わず、ロックマンとつるんで行動している!!裏切り者の可能性をなぜ疑わない!?」

「いやっ...その...」

逆ギレもいいところだった。
木場の作戦は裏切り者にとって優位過ぎる作戦かつ、まるで人質もろとも殲滅という証拠を隠滅するかのような内容だった。
むしろ疑われてしかるべきな
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