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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
36 燃え盛る光炎
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れていた。
450km/h、ここまでの速度を車でも無く、電車でもなく、風から身を守る車体無しに跨って実感できるマシンは他に無いだろう。
それにともなってタコメーターも凄まじい回転数を叩きだしている。
いつこの暴れ馬から投げ飛ばされるのか、そんな恐怖は既に無かった。
驚かされることはあっても、電波人間である今は体が本能的にこの程度のことでは危機を感じないのだ。
むしろ「もっと速度を」と望む心が湧き上がり、アクセルを握る右手に力が入る。
それに伴ってジャミンカーたちとの小さくなっていく。

「クッソ!!なんて速度だ!!」
「400…いや、500は行ってるぜ!!」

「待て…恐らくもうすぐ停車する!」

ジャミンカーの2人はマシンのスペックに驚愕するも、1人は冷静だった。
KTM 1190 ADVENTUREを操るリーダー格のジャミンカーは先程から逃げようと思えば逃げられるのにわざわざ戦闘を行いながら走り続けるスターダストの行動から逃げることが目的ではないと察した。
速度さえあれば逃げられるというわけでない。
妨害電波の外に出てしまえば、ウェーブロードが使える。
むしろ追手である自分たちを倒さなければ、完全に逃げ切るのは不可能だと判断したのだろうと。
その予測通り、スターダストの姿が僅かに大きくなった。
速度を落とし始めたのだ。
だが速度を落とすだけではなかった。

「ハッ!!!」

「!?」
「マジか!?」

スターダストは右ブレーキを力いっぱいに握り、前方に体の軸を向けた。
イリュージョンの後輪が浮き上がる。
CBR1000RRベースの巨大なオンロードタイヤがまるでオフロードマシンのように浮き上がり、そのままハンドルと体の傾きを使って、ターンした。
いわゆるジャックナイフターンだ。
後輪の着輪までに腰からグングニルを取り出し、着輪と同時にジャミンカーたちの方に向けた。

「マズイ!!」

しかしスターダストは僅かに彼らの左側に向けて一発を打ち込んだ。
ガスの抜けるような音とともに弾丸が音速で放たれた。
そしてすぐにもう一発、今度は右側に弾丸を放った。

「ハッ!ハズレかよ!!」

スターダストはホルスターにグングニルに収めると、クラッチを握ってペダルを踏み込むとアクセルを開きながらクラッチを繋いて走り出す。
ジャミンカーたちは3人揃ってスターダストの攻撃は外れたと思い、更に速度を上げた。
しかし1人は次の瞬間、気がつく。
スターダストはバズーカやマシンガンのような武器を持っているにも関わらず、今使ったのはグングニル、凄まじい貫通を持っているがスターダストが持っている武器の中でも小型で攻撃範囲も狭く、扱いが難しい上にこの3人が追いかけてくる局面で使うものではない。
それにわ
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