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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
36 燃え盛る光炎
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だがバズーカによる砲撃が落ち着いたと知るとジャミンカーたちはシフトアップしてスターダストに追いつこうとした。

「クッ…」

地面を這うようにカーブを曲がる。
分岐に差し掛かった。
左はエンドシティ、直進はグリーンタウン。
グリーンタウンまでは残り15km、敵は残り4人。
そのまま直進する。
だがその際にヘッドライトを消し、腰のEMP発生装置を起動させた。

「消えた!?」

一瞬で周囲の街灯やジャミンカーたちのバイクのヘッドライトまでダウンし、漆黒の夜が訪れた。
スターダストとジャミンカーが走れば走るほどその闇は広がっていく。
しかし周囲が見えない状況ではいくら運転技術の優れたジャミンカーたちといえども致命傷となった。

「ウワァァ!!!」

周囲が見えないということは周囲の道路の状況も見えないということだ。
直線だと信じて走り続ければ、僅かなカーブに激突し、大破してしまう。
これで残り3人、スターダストは赤外線バイザーモードではっきりと状態が見えていた。
ゆっくりと速度を落としながら、ジャミンカーたちの後方で追撃に備える。
ジャミンカーたちはどこにいるのか分からず、スターダストは前方を走っていると思い込んでいると今なら隙がある。
しかしそううまくはいかなかった。

Low Battery…Power Off

「!?」

腰のEMP発生装置が急に機能を停止した。
バッテリー切れだ。
この手の戦場での工作が朝飯前であるはずのValkyrieですらも学校を妨害するのにバッテリーでなく、コンセントからの給電を使った設置式にしていたくらいだ。
手のひらサイズの妨害装置、そしてそれに内蔵されたバッテリーで長時間駆動させるのが不可能なのは当然と言えば当然だった。
それによって街灯の停電現象が止まり、周囲が明るくなった
暗闇のエリアは後方に取り残され、ジャミンカーたちは周囲を見渡し、スターダストを発見した。

「ヤロウォォ…後ろだ!!」

「チッ!」

スターダストはアクセルを開き、ジャミンカーたちの間をくぐり抜けて再び前方へと躍り出ようとした。

「この野郎!!!」

「うっ!?」

途中、殴られそうになり肘で防ぐと反撃をせずに速度を上げる。
もう1人ずつ倒していっては埒が明かない。
いくら優れたマシンと身体能力があっても、向こうの方が”バイク慣れ”している。
3人を1人ずつ倒していったのでは、先にやられる可能性も大きい。
一度に倒す、そのためには攻撃を受けないくらいに距離を取って一撃。
それが得策だと判断した。
スターダストはクラッチを握って、シフトアップすると更に速度を上げた。

「!?…もっとだ…」

デジタルメーターには目を疑う速度が表示さ
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