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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
36 燃え盛る光炎
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「おい!いやがった!!」
「あぁ!!ぶっ潰してやる!!」

スターダストとジャミンカーは高速道路で向かい合う状態で接近していた。
するとスターダストはジャミンカーの考えていることを感じ取り、とっさにシフトダウン、ブレーキを弱めに掛けて速度を落とし、ハンドルを左に切った。
それだけでも車体は地面スレスレで状態でドリフトのように道路に強烈なタイヤ痕を残す。
そしてその予感は的中し、ジャミンカーたちは一斉に左手にマシンガンを構えると、一斉に乱射した。

「キャァ!!」
「危ない!!!」

料金所や広場の付近にいた人々を銃弾の雨が襲う。
しかし幸い、全弾が外れ、スカイタウンのエレベーターに僅かな跡が残る程度だった。
スターダストはそのまま左手の分岐、先程のシーサイドタウンとは逆方向の道路へと入り、シフトアップして、アクセルを開く。
そこには『グリーンタウン 21km』と書かれた青に白い字で書かれた標識が設置されていた。

「クッソ!!あの距離で外れるとか、嘘だろ!!」
「あの機動力、どう考えたって普通の大型じゃねぇ!!」

ジャミンカーたちは全員が料金所手前の分岐スペースでブレーキを掛けると、ハンドルで切ってターンする。
それでこそ紛争地帯や災害によって道が封じられた被災地の道無き道で鍛えられた運転技能だ。
道路のコンディション、他のドライバーとの位置関係、そして自分の走っている速度などを総合的に判断して、クラッチの切るタイミング、繋ぎ方、アクセルの開き加減などを変化させる。
そのためすぐにスタートできるようにスターダストがしたのと同じように後輪を若干回転させながら方向を転換し、すぐさまスターダストが向かったのと同じグリーンタウン方面へと走り出した。

「ん?遅ぇな?」

スターダストは180km/h前後の速度を維持した状態で走っていた。
当然、違法な改造が施されたジャミンカーたちのマシンならすぐに追いつける。
しかし、これには思惑があった。
スターダストの目的は逃げ切ることではない。
ジャミンカーの2人は迷うこと無く、アクセルを開き、スターダストの左右を囲むように並ぼうとする。

「ハッ!!ご自慢のマシンは調子が悪いみたいだなぁ!!」

先に左に並んだ390 DUKEから体を乗り出して、スターダストに殴りかかろうとした。
だが次の瞬間、目に飛び込んできたもので動きが止まった。

「!?うわぁぁ!!!」

ジャミンカーはマシンもろとも爆発して中央分離帯に激突した。
スターダストは横に並ぶと予測して右腕をバズーカにして待機していたのだ。

「いや?絶好調だ」

腕を下に戻すと、1回スロットルを開き、暴れたくて仕方ないと叫んでいるようなエンジン音を響かせた。
そして半立ちの状態にな
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