第百九十一話 ウルトラクイズ?
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味である。
「本当にゼッフル粒子が充填されはじめているのか?」
まず此から聞かねばとジャワフは副官に問いかける。
直ぐさま副官が工兵に命じて調べさせる。
「閣下、敵の言う通り、ゼッフル粒子濃度が少しずつ上昇しています」
それを聞いたジャワフは、黒い顔を赤く染めながら大声で将兵に命ずる。
「総員火器の仕様は厳禁だ。ゼッフル粒子を引火させては成らない。大丈夫だ必ず我々は突破可能だ、我ら黒豹隊の誇りに懸よ!」
ジャワフとしても精一杯の態度で有ったが内心では“不味い事になった、こう言う事はローゼンリッターの仕事だったのにあの裏切り者共め”と毒付いていたが今の状態ではどうすることも出来ずに空元気で落ち着いた振りをするしか無かった。
「トマフォークで装甲の弱い所を探し撃破せよ」
結局はそれしか無いと兵達も必死にトマフォークを敵にではなく壁に振るうが壁は全くびくともせずに、兵の心と体に疲労だけが溜まっていく。
三時間程経った頃、再度立体映像で司会者が現れる。
「さあ、そろそろ疲れた頃だろうから、特別に諸君らには、救いの手を与えよう。所謂敗者復活戦だ!」
その言葉に、疲れ果てて精神的にもやばい状態の兵達が顔を上げる。
「さて、敗者復活戦はバラマキクイズだ、此からクイズメモリーを封筒に入ればらまくので、それを拾い出口にある回答台へ立ってステックをスリットに入れてくれ。そうすればクイズが出題されるので、それに答えて正解した者だけが外へ出られるぞ!さあさあはじまるぞ!」
そう言うアナウンスと共に上空からクイズの書かれた封筒がばらまかれる。
此処に於いて同盟軍の軍規も完全に消え去り、千名の兵達が封筒を拾おうと走り出した。
拾った兵達が回答台へ次ぎ次ぎに到着し答えようとするが、"ハズレの文字が出て再度取りに走る羽目になる。更に問題が出ても脳筋な陸戦兵では答えがわからずに唸りまくる。不正解が続出し戦争に来たのかクイズに来たのか判らない状態になっていた。結局延々と続いたクイズのためにへとへとに成りアッサリ捕獲されたのである。
また、居住区と思われる所へ入った面々は粘着材により足が固まり動けなくなる。(ごきぶりホイホイ)
或いは何故か有る大きなプールに掛かる一本橋を通過中に周りからバレーボールが打ち出されバランスを崩して落下するとその水が急に固まり動けなくなる。(固めるテンプル)
その他、鳥もちで固められて動けなくなる。ツルツル滑る廊下で油まみれで滑りまくる。回転する床で方向が判らなくなる。全体がガラス張りの部屋で何処が出口だか判らなくなる。
極めつけは部屋に入った途端真っ暗になり閉じ込められ。直ぐさまライトで付近を探ろうとするがそれより早く壁一面に映像が流れる。流れた映像は同盟では滅多にお目にかかれないフェザーン直輸入無
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