暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
問わなければならない
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た雲隠れの忍頭が、同盟条約締結のために来訪したからです

 ・・・木の葉の忍という忍はみな、誰もがそのセレモニーに参加しました
 しかし、ある一族だけ出席していませんでした」


「!ひ、日向一族だな!
 知ってるぞ、父上を殺したいちぞぐ!?」


叫び出すショウイの喉元を殴りつけて黙らせる


「黙って聞け
 ・・・その日、日向一族嫡子が三歳になる誕生日でした
 一族皆でお祝いして、嫡子の成長を喜びました

 ・・・ある夜、その嫡子が何者かに誘拐されかけました
 一族当主はすぐに駆けつけ、誘拐犯を殺しました

 さて、暗がりでマスクをしていたその誘拐犯・・・
 一体誰だったでしょうか?」


イカリのハンドサイン

・・・何者かが近づいて来ている


「シュロ、蟲を放て」「あいよ」


斥候の蟲を放って皆、クナイを構える

控えるユギトには手出ししないよう頼んである


「誘拐犯は同盟条約を結んだばかりの???雲隠れの忍頭でした」


「う、嘘だ!」


自分の知ってることと違ったら、そりゃ嘘だと言いたくもなるよ


「雲隠れは忍頭が殺されたのを良いことに、木の葉に条約違反として無理難題を吹っかけてきた

 ・・・当然話はこじれにこじれ・・・戦争を回避したい木の葉は裏取引をしました

 雲側の要求は日向一族当主の死体を渡せというものです
 日向一族としてはそんな要求飲めるものではありません
 しかし、当主には双子の弟がいました

 これ幸いと身代りに、双子の弟の死体を渡したことで、今日までの雲と木の葉の条約は続いてきました
 
 ・・・これを聞いて、君はどう思うかな
 嘘だと思う?
 ・・・それなら聞いてごらん、そこの雲の上忍に
 なんなら、その死体を引き渡した木の葉の上忍の話も聞くかい?
 
 ・・・それとも、引き渡された弟の息子に、話を聞きに来るか?」


そろそろ来るか

呆然としたショウイを引っ張り、天井に隠れる

気配を発つことも忘れず、声を出されないよう、ショウイの口元を覆った

僅差で開け放たれた入口に人影が見えた


「これはこれは・・・ユギト様ではありませんか
 木の葉の下忍のお守、さぞ大変でありましょう
 ・・・お手伝いいたしますよ」


細長い、もやしといった印象の中年

陰気な雰囲気が嫌悪を抱かせる


「タイイ上忍!
 アンタには待機命令が出ていたはずだ!」


本来ならここにいるべきでない人物

ユギトが怒鳴るが、そんなものお構いなしとでも言いたげに手を仰いだ


「・・・人柱力ごときが偉そうに、猫は主人のひざで寝ておればいいのだ 
 まぁ・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ