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剣の世界で拳を振るう
第一層ボス攻略
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る玉座から飛んでくるモンスター。
言うまでもなく<イルファング・ザ・コボルト・ロード>だ。

「うわぁ…熊みてぇ」

犬だか熊だかは定かではないものの、βの時とボス事態は変わっていない。
だがやはりと言うか、その腰には『タルワール』ではなく『野太刀』が装備されている。

「奴の腰にあるのはタルワールじゃない!野太刀だ!」

「何っ!?」

大声で情報を言って、この後の展開を和らげる事にする。
これは昨日の夜に決めたことだ。
原作がどうのとかは俺がいるから関係はない。
それどころか気にしない方が良いのだと判断した。

「くっ…作戦は続行!戦闘開始!
レッドゾーンに入ったときは気を付けろ!」

良い判断だ。
ディアベルの指示でプレイヤー達が一斉に走り出した。

「ケン、俺達は…」

「分かってるさ。取り巻き潰しだろ」

「結構いる。早く」

「はいはい…」

集合した俺、キリト、アスナは一番近い取り巻き、<ルイン・コボルト・センチネル>に向かって走り出した。

「はあぁっ!スイッチ!」

キリトはセンチネルのハンマーを剣で切り上げてその場から飛び退く。
その後ろから赤フード…もうアスナでいいや。

「ああああ!」

――が、飛び出して無数の突きをお見舞いした。

「……グッジョブ」

「――じゃねぇよ。俺必要ないだろが」

何なのあの娘?俺の出番無いじゃん。
そこまで弱いのセンチネル?










なんやかんやで結構経った。
もうすぐでロードのHPは赤ゲージに突入する。

「気を付けろ!もうすぐだぞ!」

ディアベルが全員に呼び掛ける。

「もろたで!」

そんな声を聞かないトゲ頭のキバオウは、パーティーを連れて真正面に突撃していった。
そしてロードのHPは既に赤ゲージ。

「キバオウさん!」

「駄目だ!全力で後ろに飛べぇ!」

無慈悲に降り下ろされた野太刀はキバオウに襲い掛かる。
キバオウはビビってしゃがみ、横降りに振るわれた野太刀はキバオウの横にいたプレイヤーを
上、下半身に分けた。
そしてその直後に破裂し、ガラスのように消え去った。

「やっば!」

しかし、ボスにそんなことは関係ない。
次のモーションに入ろうとしているそれを見た俺は直ぐ様走り出す。

「エギル!黙ってその場で正面に棍棒降り下ろせぇ!」

「ぇあぁ…おお!」

俺が言った通りにロードを正面にしてその場で武器を降り下ろすエギル。
俺はその降り下ろされる瞬間に飛び上がり、エギルの頭上を通過する武器を足場にした。

「飛ばせぇぇぇ!!」

「うおおおおお!」

勢いの付いた俺は真っ直ぐロードの元へと
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