第一層ボス攻略
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かけたら驚かれた。
何だよ、俺の顔はそんなに厳ついのか?
「それで、入れてもらえるのか?キリト」
「あ、あぁ」
「私は構わない」
すると俺の目の前にパーティー勧誘のウインドウが表示される。
俺は迷いなく丸を押し、目線左上に二本の体力ゲージが追加された。
「宜しくな」
「ええ、暫定パーティーだけどね」
「あの、さ…ケン」
「気にしてないぞ」
気まずそうに声をかけてくるキリト。
大方俺をこの世界に連れてこなければデスゲームに参加することもなかっただろうと考えているんだろう。
「だから後で俺と決闘な」
「気にしてんだろそれ!」
「ばっかお前、俺が気にしてないのはこの世界に来たことだ。
気にしているのはこの世界に来るときの行程なのだよキリト君」
「行程……まさか」
「よくもまぁ母さんをけしかけてくれたじゃねぇか。
お陰でますますホラーが駄目になっちまったよ」
「す、すまん」
別にいいけどさ。
だがこれからの展開を考えるとこのキリトは少々メンタルが低いと思う。
即ち『ビーター』の称号を会得できるかわからない。
「ケン、終わったぞ?」
「ん?おお…あれ?赤フードは?」
「もう行っちゃったよ」
む、そうか。
なら俺も帰るとしよう。の、前に…
「さてキリト。俺と決闘しろよ」
「…悪い、今カード持ってないから」
「そのデュエルじゃねえよ!」
久しぶりなボケをかましてくれるキリト。
「えぇ〜…マジでやるのか?」
「俺はログイン初日に誓ったんだ。
必ずお前に決闘を申し込むと!」
ぶっちゃけ俺の方がレベル上だろうし、ステータスも余裕で上回ってるだろうな。
「せ、せめてボス攻略が終わってからにしてくれよ…」
「む、…良いだろう。忘れるなよ!」
「分かった分かった。忘れないよ」
ならばボスを倒すことに専念しようではないか。
<イルファング・ザ・コボルト・ロード>か。
野太刀には気を付けなきゃならんよな。
そんなことを考えながら、借りている民宿へと歩いていくのだった。
――――――第一層迷宮区最上階。
ボスの扉の前には昨日集まっていたプレイヤー達が揃っていた。
勿論例外なく、キバオウやエギルもいる。
”カィンッ”
全員の前に立ち、自前の剣を地面に突き立てるディアベル。
そして一度全プレイヤーを見回して言った。
「皆!今日、ここに誰一人欠けることなく昨日のプレイヤーが集まった!
だからこそ、勝とうぜ!」
”ギィィィ…………”
ボスの扉が開かれる。
そして奥に位置す
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