第一層ボス攻略
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事かな?」
「そうや!
β上がりどもは、こんクソゲームが始まったとその日にダッシュで消えよった!
右も左も判らん九千何百人のビギナーを見捨ててや。奴らは狩り場やらクエストやらを独り占めして、ジブンらだけポンポン強うなって、その後も知らんぷりや!
こん中にもおるはずやで!
β上がりっちゅうことを隠して、ボス攻略に加わろう思おてる奴らが!
わいはそいつらに土下座させて、溜め込んだアイテムやら金やらを吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!」
ちょうどいいや。
聞いてみたかったことがあったし。
「はいはーい、質問ー」
「なんやお前!」
「俺はドナ○ド!
アンタに質問がある」
こう言うときに偽名を使えるのは良い。
ネームで探される心配も無いんだから気が楽だ。
「仮にβテスターがいて、ソイツからアイテムを取り上げたとする。
そのアイテムは何処に行くんだ?」
「そんなんワイの勝手やろが!」
「何そのジャイアニズム。
初心者への寄付なら分かるけどさぁ、アンタ一人のために使われるのはおかしいことじゃ無いのか?
もしそうなれば、アンタの見解のβテスターより余程たちが悪いと思うのは俺だけ?」
まぁ理由は分かっているんだけどな。
「実はそのβテスターに検討が付いていて、尚且つソイツがレアな装備を持っていると知っていて、
この場でディスる上にその装備を拝借しようとしている……とか?」
「なっ!?言いがかりや!
何処にそない証拠があるんや!」
「その言葉が証拠と言っても良いんじゃねぇの?
まぁ、そんなこと言われて自己の死ぬ確率を上げてしまうのは自明の理。
まず渡すどころか名乗りもしないだろうけどな」
「ぐ…ぬぬぬぬ!」
キバオウは俺を睨み付け、今にも噛みつかんばかりに唸る。
「発言良いか?」
今度は色黒のスキンヘッドなプレイヤーが挙手をする。
そのプレイヤーはキバオウの元まで歩き、その背の高さから見下ろすようにキバオウを見た。
「俺の名前はエギルだ。キバオウさん、あんたの言いたい事はつまり、元βテスターが面倒を見なかったから大勢のビギナーが死んだ。その責任をとって謝罪、賠償しろ、と言う事だな」
「そ……そうや」
明らかに自分の意見に賛同してくれてる雰囲気ではない。
それが判ってかキバオウは一瞬だけ気圧され、片足を引きかけるも、すぐにエギルを睨み返し声を張り上げる。
「あいつらが見捨てへんかったら死なずに済んだ二千人や!
しかもただの二千ちゃうで、殆ど全部が他のMMOじゃトップ張ってたベテランやったんやぞ!
β上がり共がちゃんと情報やらアイテムやら金やら分け合うとったら、今頃此処にはこの十倍
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