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Gフォース〜正義の行方〜
第12話:最後の戦い
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 するとどこからかよろよろとメカニコングがやってきた。
 中にいるのはサムだ。

「サム、最後までやるんだ!」

 だがサムはダニエルと違っていた。
 事態を深刻にみていなかった。
 
「ダニエル、まあそう力むな。ちょっとの辛抱だ、みてろ。」

 サムはメカニコングの腕を伸ばすと、上空を指差した。
 彼は起き上がるときにマナからとあることをテレパシーで教えられていた。
 『準備は整った』
 サムはフィルを信じていた、彼のよせた信頼は裏切られなかったのだ。

「何を馬鹿な、負け惜しみもたいがいにしろ!」

 ガイガンは二人をみて、感情的に怒鳴った。
 彼は怖かった、サムの余裕が、ダニエルの勇気が。
 ガイガンは震え上がると取り巻きのドローンに命じた。

「あの二体を殺せ!!!」

 すると、ドローンたちは互いに向き合い掌をみせあった。
 ガイガンはその様子に驚いた。

「何?」
 
 次の瞬間、ドローンたちは互いを赤いレーザーで破壊していった。
 ドローンの粉々になった破片が宙に飛び散った。
 何千といたドローンたちはなんと、同士討ちを行ったのだ。

 TVで中継された映像をみていたマナは驚愕して、思わず立ち上がった。
 そして、思わずフィルをみた。
 彼はなんでもないことだ、と涼しい表情をしながらコーラを取り出すと飲み干した。

 彼はなんとやってのけた。
 人工衛星の情報をたどり、ドローンたちを操るシステムに侵入した。 
 そして、ドローンたちにあるウィルスを流し込んだ。
 『遠隔操作ウイルス』だった。
 遠隔操作ウイルスにかかったドローンはフィルによってプログラムを書き換えられた。
 ターゲットはドローン。
 
 
 ダニエルは目の前で起きたことが信じられなかった。
 ドローンたちが互いを殺しあった。
 サムは対照的に勝ち誇った笑みを浮かべた。
 そして、こういった。

 
「ガイガン、お前は終わりだ!」

 ガイガンは赤い目を光らせた。
 ドローンの破片や爆発で起こった煙が彼を包んでいた。
 すると、ガイガンの体は光るとドローンたちの破片を吸収すると、両腕をチェーンソーのようなものに変えていった。
 液体金属のように溶けたドローンの破片はガイガンの腕を修復し、強化したのだ。

「貴様ら、よくもやってくれたな。」

 ガイガンはすると音速のスピードで地面に降りた。 
 あまりの速さにメカニコングとメカゴジラは対応ができなかった。
 すると、腕のチェーンソーを使うと、まずメカゴジラの左腕を切り裂いた。
 メカゴジラは腕を抑えながら地面に倒れた。
 次にメカニコングの貫いた胸をチェーンソーで抉り取った。

「ぬわああああああああ
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