第六章 正義の在り処編
第百九十四話 『戦闘報告。語られるクラスカードの謎』
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…セイバーはアルトリア、ランサーはクー・フーリン、アーチャーはヘラクレス、ライダーはメドゥーサ、キャスターはメディア………ここまで第五次が揃っていると奇妙な縁を感じるものだ。
「さらには聖杯大戦ではディルムッド・オディナにギルガメッシュ、ランスロット………そして今回のハサン・サッバーハ。ほとんどが聖杯戦争に絡んでいます。ここまで来るともうイスカンダルがもし出てきても私は驚きません」
アルトリアはイスカンダルの事を思い出しているのだろう。少し苦い表情になっている。
「ならあれもなんらかのサーヴァントのカードを使ったなにかやったんやろうな」
「はやてちゃんのところにも現れたの………?」
なのはは初耳と言わんばかりにそう聞く。
まぁつい数時間前の事であるし知らないのは仕方ないことだ。
ただ、はやては、あるいは一緒に同行したライダー、志貴、アルクェイドは難しそうな表情になって、
「シホさん、実はですねー。どこからともなくそのバーサーカーと思われる獣が現れたんですぅ」
リインがそう語る。
でも、「ですが」とリインは続ける。
「その黒い獣はどこからともなく現れて体中からたくさんの凶器を生やして私たちに突撃してきたところまでは……まぁよくもないですがある意味想定内だったのです。ですけどそこでいきなり謎の金髪赤目の少年が現れて空間をゆがめて鎖を出して黒い獣をがっしりと縛り上げて、去り際に……『こいつは僕の盟友なんですよ。ですから僕が代わりに処分しておきますね』と言って爽やかな笑顔を浮かべながらどこかに去っていってしまったんです」
「金髪赤目の少年……? 空間をゆがめる? そこから鎖を出した?………ねぇライダー?」
「………はい、シホ」
シホの問いかけにライダーはなにを言われるのかすぐに察したのだろう、どこか頭が痛いような表情をしていた。
「その子の姿って、もしかしてギルガメッシュの小さいバージョン……?」
「認めたくはありませんがまさにギルガメッシュの小さいバージョンでした。あの四日間の世界で何度も見かけましたから間違いないです」
「え!? あれってあの金ぴかだったの!?」
「そうだったのか………」
アルクェイドと志貴はそれで初めて気づいたのだろう、驚いている。
「まさか、あの野郎。言峰と一緒に死んだんじゃなかったのか………?」
ランサーが少しげんなりしたような表情でそう呟いた。
「ですがギルガメッシュでした。間違いありません」
ライダーも信じたくないのだろう、だが目で見た真実は否定しようがない。
「……はぁ、わかったわ。とにかくそのバーサーカーは小ギルに回収されたのね?」
「そうなるわ」
それでギルガメッシュを知っている者は反応は違うが静観する
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