第六章 正義の在り処編
第百九十四話 『戦闘報告。語られるクラスカードの謎』
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十二の試練《ゴッドハンド》』に『射殺す百頭』。特に強力なのが『十二の試練』。この効果は同じ攻撃では一度は殺せても二度目は一切効かなくなりそれぞれ違う攻撃を十二回当てて殺さないと倒せない厄介なものよ。………本来なら、ね」
「本来なら………ですか?」
キャロが首をかしげる。
「そう、クラスカードを使っているのだとしたらおそらく宝具の能力は弱体化しているはずよ。カードで疑似的に宝具の能力を再現するんだからいくらでも制約はあってもおかしくないわ」
「確かに………」
それで他のみんなも次々と続ける。
「俺が戦った奴はそれは偉大な宝具を使ったぜ? 大神宣言だ」
「お次はオーディンか。神霊クラスのサーヴァントまでカードにするなんて度し難い………」
それでお決まりのごとくシホはオーディンの資料を転送していた。
「北欧神話の主神の持つ宝具って………とんでもないですね」
「そうだね、ラン姉さん」
ランがそう呟きレンがそれに同意という感じに頷く。
「そして、おそらく私達のところに現れたサーヴァントらしき奴の正体はアサシンのクラスカードを使っているのだろう。そして宝具は知らないがおそらく正体は『ハサン・サッバーハ』だろうな」
「やはり、シロウもそう思いますか?」
そこにアルトリアが反応する。
「第四次聖杯戦争時に似たような能力を使うアサシンと遭遇しました。ですからおそらく間違いないでしょう。宝具は複数に分裂するものでしょうね」
「なんと! アルトリアよ。お主、以前に戦ったことがあるのならばすぐに正体もわかったであろう?」
「すみません、ネロ。言い訳ですが私もアサシンと交戦したのはごく僅かな時間だけなのです………」
ネロにそう言われるがアルトリア自身確かに第四次でもハサンと戦った事はない。イスカンダルの固有結界で跡形もなく退場してしまったからだ。印象にはあまり残っていないのだろう。
それでアルトリアは過去に思いを馳せていた。
「よし。これで半分だけどクラスカードに宿っているサーヴァントの魂は判明したわね。あと残りのクラスで真名が判明していないのを言えばセイバー、キャスター、バーサーカー……………いや、キャスターはもう大方判明しているわね」
「そうですね。以前に私は『破戒すべき全ての符』を使われてなのはとの契約を切られました。ここから推測するにこのクラスカードに宿っているサーヴァントの魂の正体は………」
「裏切りの魔女メディアね」
「その通りだな。ここまでくるとよほど第五次聖杯戦争と縁が深いようだな」
「そうですね。アサシンを除きほぼここにいる者も含めて第五次聖杯戦争に関係の深いものが集まっています」
そう……
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