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101番目の舶ィ語
第九話。世界の歪み、人の認識?
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ャン。おしまいになったのです」

「めでたくねえし、誰が可憐なロアだ??」

「……騒がしいですね。
こんな可憐な美少女な私に敗れるなら本望でしょう。次は殺されてみませんか?是非」

「お茶に誘うみたいな感じで殺害に誘うな!
……で、おしまい、になるとどうなるんだ?」

「消えますよ、おそらく」

「マジかよ」

「貴方がヤシロさんからDフォンを受け取った瞬間から、貴方もまたその『ロア』としての運命を受け入れた形となるのです」

(……そんな説明は一切されてないんだがヤシロちゃんよ)

彼女(ヤシロちゃん)からしてみれば、俺が死のうが死ななくても結果は良かったのかもしれないな。
むしろ、彼女(ヤシロちゃん)も『ロア』なのだとすれば……『8番目のセカイ』に接続できる端末(Dフォン)を渡すという事が彼女の存在を維持する術なのかもしれない。

「そして、私は『あの百物語の主人公を一瞬で倒すほどの強力なロア』として噂され。
しばらく何もしなくても有名なまま過ごせたのですが、……失敗しました」

「なるほど、成功していれば自分の伝説にインパクトが付くんだな」

「ええ。ちなみに私はそんなインパクトがなくても、『月隠のメリーズドールは、既に無数のロアを屠っている』という『噂』がありますので、おいそれと消えませんけどね」

一之江は得意げにそう言った。

「屠る、というのは他のロアを倒しているっていう事だよな?」

「ええ。ハーフロアは元々が人間なのでそこまで大きな悪事や犯罪はしませんが、純粋に発生した『ロア』は生まれた瞬間に事件を引き起こしますからね」

「ああ、さっきの例で言うと、Aさんがいなくても『口裂け女』は生まれるって事だよな?」

「はい。噂が広がり『いる』と信じられた瞬間に『ロア』として発生します。
そして都市伝説をなぞられた行動を行うのです。また、そうして現れる『ロア』は噂に尾ひれが付いた状態なので……大抵は残虐性や危険性が増していたりしますね」

「一之江はそういったのを退治してるのか」

「貴方もいずれしまくりますよ。『主人公』は、事件を解決してナンボです」

「……マジかよ」

うわあ。嫌だな。
せっかく新たな人生を平穏に過ごせると思っていたのに、様々なお化けや伝説との戦いに巻き込まれるなんて、なんていうかついてないな。
いや、一文字に憑いてるんだけどな、俺は。

「ちなみに、解決し続けなければ多分貴方は消えてしまいます」

「忘れられたら、消滅してしまうからか。
人知れず戦っても、か?」

都市伝説VS人間(?)、こんな戦いを一般人の前でやれるのか?

「この場合……『世界』へのアピールが重要ですから問題ありません」

一般人が
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