Interview3 鍵の少女、殻の悪女
「あぶなくても大事なの!」
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も。
エルが軽やかにルドガーへと駆けてくる。ルドガーは左の剣を右手に持ち替え、しゃがんで左手でエルの肩を掴んだ。
「どうして来たんだ。危ないって言っただろう」
「時計がないのっ。パパの時計。あれがないとカナンの地に行けないのに」
「カナンの、地?」
ふいに、エルの目がルドガーを通り越した。エルはルドガーの背中の先、ユリウスを、正確にはユリウスが握る懐中時計を見ていた。
「パパの時計あったぁ!」
エルが喜色を満面に走り出す。ルドガーはとっさにエルを追おうとして――
「ルドガー、上っ――――ルドガー!!」
天井のガラスが割れて降り注いだ破片を、二人して浴びた。
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