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ひねくれヒーロー
恐怖がつきまとう
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走り出す


「しめたっ!」


先生がクナイで刺された・・・と思いきや、刺された先生は水となって形を失う


イカリの水分身に変化をかけた囮


一瞬動きを止めた敵に容赦なく蟲が襲いかかる

・・・あーあ、喰いちぎられてる・・・

そう思いつつも、逃げようとする残り1人を痺れ薬を塗った小刀で刺し、捕獲した



「先生ー終わったー」


片手を上げて終わったことを報告する

残党がいないかシュロは蟲を飛ばす・・・どうやら近場に残党はいないらしい


「尋問する?拷問する?それとも自・白・剤?」


可愛く言っても内容が怖いよイカリ

捕獲された1人を囲み、どうしたものかと悩む

先生は見守るだけ

自分たちでやりなさいということだ


「幻術にでもかけるか?」


シュロが印を組もうと進み出る


「痛みで良ければ頑張るけど・・・」


イカリは巻物から針を取り出した・・・爪にでも刺すのか


「なぁアンタ、俺達まだまだ未熟者だから失敗すると思うけどゴメンな
 すぐ成功したら良いのにな」


そしたら痛い目に合わない・・・たぶん

青褪めた敵が不自由な体で逃げようと頑張っている

泣きそうになっても助けてもらえないんだぜ、こういう時って

悲しくなるよな


「頑張るから、気を強く持ってくれ、な?」


ユギトがとてつもなく微妙な顔をしていたが・・・何故だろう














◆◇◆大蛇丸◆◇◆













「随分と久しぶりだね・・・大蛇丸
 今さら私に何の用?昔話でもしようってんじゃないわよね・・・?」



久しぶりに会った元仲間、同じ三忍の1人綱手・・・

確かに昔話なんて柄じゃないけれど、そんな言い方しなくても良いじゃないの



「実はお願いがあってね・・・」



失くした右腕は構わない

不屍転生の術があれば、新たな肉体に移行すれば復活するもの

だけど今の私を蝕むこの火傷・・・ただの火傷じゃないのよね



「綱手様、貴方ならもうお分かりのはずだ
 この火傷の異常さ、貴方なら分かるはず・・・
 誰にもこの火傷は治せない、綱手姫、貴方以外にはね」



「・・・なんだか見たことのある火傷だけど・・・
 アンタ、何やらかしたのよ」



あの子はそう簡単に攻撃してこないはずだけど・・・


ぼそっと呟かれ、じろじろと体を眺められる

見たことのある火傷にあの子、ねえ


「何、三代目と戦ったときにちょっとね」


「!アンタ、本当に・・・!
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