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Angel Beats! the after story
番外編 年始の未明
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普通に食べたり飲んだりを楽しんでいましたが、地獄これからなんです!

できあがってしまった岩沢先輩による、年末の大反省会が始まるのです。

「ヒック、貴様らお待ちかねの反省会だぞコノヤロー!」

「はぁ……。始まったか」

心底嫌そうな顔をするひさ子先輩。今のところ生八つ、チューハイ三つ、焼酎二つ、ワイン二つと化け物みたいな量を飲みまくっている、アルコールキチになってます。

「まったく待ってませんでしたが待ってました!」

「大変な夜になりそうだな〜」

岩沢先輩はクイッと焼酎を飲み、グラスを力強く置く。

「紅白歌合戦。ひぃさぁ子ぉお前からして何点だったぁ?」

「さすがに初めてって訳じゃなかったから、そこそこ良かったんじゃないかな。まぁ、八十五点ってとこかな」

「それ本気で言ってるんか?そうだったら、お前の馬の尻尾引きちぎるぞ!」

「そこは素直にポニーテールって言えよな、まったく」

「うっさいわボケぇ!次は関根、何点だ?」

私にまわってきちゃいましたか。怒らせないように努力しよう。

「えっ〜と。七十五点ですかね」

焼酎ではなく水を口に運ぶ岩沢先輩。そして、体を後ろに反らして勢いよく、私の顔面に水を吹きかけてきた。

「『人の噂も七十五日』か!?バカ野郎!上手くもおもろくないわ!」

そんなつもりまったくないんですけど………。
とりあえずハンカチで濡れた顔を拭く。焼酎じゃなくてよかった。

「ったく、使えねぇな。最後に、期待も信頼もしていない入江!何点だ?」

「みゆきちのぉ〜点数は!ジャジャん!百点満点でぇ〜す!」

あっ、それは一番ダメな答えだ……。

「お前、次からドラムをきりたんぽで叩け。ついでに今日からあだ名はみゆきち改め。うざ、キチと名乗れ」

秋田県の名産品をそんなことに使うのはNGですからね。わざわざ、あだ名を区切るところに猛烈な嫌味を感じます。

「きりたんぽで叩いたら粳米(うるちまい)が飛び散っちゃいますよ」

何で粳米なんて知ってるんだろ?

「ほんまどうしようもないお前らに、点数教えたるわ。耳の穴かっぽじってよ〜く聞くんやで」

ゴクリと固唾をのむ。ひさ子先輩はゴクリと白ワインを飲んでいた。みゆきちはツルッと心太(ところてん)を啜っていた。

「三十九点や!サンキューとか言ったやつは、はっ倒す!特にひさ子!お前は四十苻二翻ザンクなんて考えるなよ!」

いくらひさ子先輩でも、こんな時まで麻雀のことなんて考えるわけないと思うけど。

「すまん、考えてた。詳しく言うなら八十苻一翻だ」

ううっ。私は誰を信じたらいいの?

「気にするなひさ子。この点数の原因を教えてやる。紅白歌合戦の始まってすぐのこ
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