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フリージング 新訳
第2話 Untouchable Queen 2
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いいですかね…?」
「そうですねぇ。まずは…」

会長の案内のもと、歩いていた。その時だ。

パリィィィィィン??

その音と共に、空から彼女が、降ってきた。

「え?」

身体中に傷を抱えながらも、その右手に大型の刃を構えている年上そうな彼女。
綺麗に輝くブロンドの髪は、着地した衝撃でユラユラと靡く。
彼女の見据える先には、俺よりも年上で、ブロンドの彼女と同じくらいだろう、赤毛のツインテールの少女がいた。
その赤毛の彼女も、4本程度の、巨大な鎖を持っている。

確かに、赤毛の彼女も目を引く美人だが、そんなものより、俺の目には、ブロンドの彼女しか、写っていなかった。

「まさか…そんな……」

よろよろと、彼女のもとへと歩く。

「行けません、アオイ君??」

会長が何か言っているが、そんなもの無視だ。
今は何よりも、彼女のことの方が重大なのだ。

だんだんと歩くのが早くなり、次第に走り出していく。
ドクンドクン、と鼓動は天井知らずに跳ね上がる。
お願いだ……どうか、どうかそうであってくれ……

ブロンドの彼女の手を掴み、此方を向けさせる。少し乱暴だが、気にしてられない。
彼女の方も、何がなんだかわからない表情で、その頬は赤く染まっている。

「なっ、あなた、一体……」
「あんた!姉さんなのか??」

流れるように言葉を紡いだ。
会長は、呆れたような表情をしており、
ブロンドの彼女は、困惑している。

そして、俺は、ただただ必死だった。
彼女の後ろ姿は、カズハ姉さんと、何よりも似ていたのだ。

だから、気づかなかった。何時もなら避けれるであろう、その襲撃に……

ジャラジャラと、鎖を鳴らす音。

それによってようやく気付いた。

もう一人の少女の襲撃に

「最悪だ……………」

きっと、この台詞は、ブロンドの彼女が言うべき言葉だろう。
彼女と、共にその鎖の攻撃が直撃する。

そこで、俺の意識は途絶えた。
最後に見えた景色は、ブロンドの彼女が、俺を助けようとしている姿だった。

見間違いだと思うけど……


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