第六章 正義の在り処編
第百九十二話 『ファング隊…友達との戦い』
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なのは達スターズ隊が戦闘を繰り広げている時、同時間にライトニング隊もキリングドール率いるブリューナク隊と戦闘を繰り広げていた。
現在の守護部隊の指揮および隊長はフェイトが一任されているために前線部隊はほぼランサーとシグナムが中心となってキリングドールを押しとどめている。
そんな中、キリングドールでは敵わないと悟ったらしく敵部隊後方からとある三人の人物が姿を現す。
その人物たちとは、
「ロボ君!?」
「セイラさんに凰華さん!?」
エリオがロボの名を、キャロがセイラと凰華の名を叫ぶ。
出てきたのはブリューナク隊に在籍している魔導師である、
ロボ・バルコム三等陸士。
セイラ・ヒラガ三等陸士。
獅堂凰華陸曹。
この三人であった。
ロボはとある休日の時にエリオとキャロが知り合った時からの知り合いで、セイラと凰華に関しては公開意見陳述会での警備の際に知り合いになった関係である。
ロボはエリオの姿を確認すると「ニッ」と笑みを浮かべる。
「おー、エリオ。それにキャロか。こんなところで会うなんてなぁ………」
「お久しぶりです。エリオさんにキャロさん」
敵同士だというのにロボとセイラは二人ともエリオとキャロと普段通りのような態度で話しかけてくる。
その態度にエリオは我慢ならなかったのか、
「ロボ君! どうしてこんなことに加担するの!? 君までジグルド提督の悪事に協力して犯罪者になることはないんだよ!?」
「そうです! セイラさんもこんなことをしないでおとなしく投降してください!」
エリオとキャロが必死になって二人を説得する。
しかしその説得が裏目になったのかは定かではないが、先ほどまで気安い感じだったのに急にロボとセイラの表情から感情が消えて次の瞬間には怒りの表情に近いものになっていた。
それにエリオとキャロはビクッ!と肩を震わせた。
どうしてそんな表情になるというのだろうか、どうしてそんなに怒りを顕わにするのだろうか、と。
「………何も知らないくせにオジキの悪口を言うなよ」
冷え切ったような声でロボはエリオに話しかける。
周りでたくさんのキリングドールと魔導師が争っている中でこの場だけはどこか切り取られたように話し声がよく響いてきた。
「オジキはな。偉大な人なんだよ。でも最高評議会が裏で色々と悪事を働いていたのを分かっていても確たる証拠が見つけられなくていつも嘆いていた。俺の親父が死んだときもそうだ」
「ロボ君の、お父さん………?」
「俺の親父………ジョン・バルコムはオジキとともに最高評議会が裏から手引きして起こした事件を解決するために、このミッドチルダを守るために戦い、そして親父は散った………」
ロボは淡々と語る。
その表情を俯かせながらもしっかりと聞こえる
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