第一章
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に」
私は呆然としながら彼に言った。言わずにはいられなかった。
自分の中で今の話を受け入れなくない自分がいることに気付いた。その気持ちをどうしても否定できない自分にも。今彼から聞いていることをどうしても受け入れたくなかった。現実のものと思いたくはなかった。
けれど彼の口からはさらに言葉が出て。私の心に突き刺さってきた。
「もうこれで」
「お別れなのね」
「・・・・・・うん」
また私に言ってきたのだった。
「ずっと。これで」
「そうなの。ずっと」
「自分でもこんなこといなるなんて思わなかった」
そのロンドンに行く話のことだ。
「けれど本当に」
「・・・・・・ねえ」
私も俯いていた。けれどそれでも言った。
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