第3部 始祖の祈祷書
第2章 ルイズの恋煩い
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
るだろうな」
ウルキオラは嘘偽りなく言った。
なにせ、あの爆発は虚弾と同程度の威力があったのだから。
「まあ、時期がくればおのずとわかる」
ルイズは答えない。
「寝たか…」
ウルキオラはルイズが寝たのを見て、ベッドから起き上がった。
そして、いつもの椅子に腰かけた。
ルイズはウルキオラがベッドから離れるのを見て、止めようとしたが、口が開かなかった。
ウルキオラに対して優しくなったのは、何度も自分を助けてくれた恩返し……。
でも、それだけじゃない。
異性に対して…まあ、ウルキオラは人間ではないのだが、こんな気持ちは初めてで、ルイズはどうしていいのかわからないのだ。
着替えをウルキオラに見られたくないと思ったのも、そのせいだ。
意識しだしたら、急に肌を見られるのが恥ずかしくなった。
本当だったら、寝起きの顔も見せたくない。
どうなんだろ……やっぱり好きなのかな。
これって好きなのかしら。
心の中でそんなことを呟きながら、ルイズはそっと唇を指で撫でた。
そこだけ熱した鉄に押し付けたように熱い。
結局わかんなくて、いやだわ、もう、と心の中で呟いて、ルイズは目をつむった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ