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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第3部 始祖の祈祷書
第2章 ルイズの恋煩い
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イト達は目を見開いた。

「どうでもいいが、今は授業中だろう?」

ウルキオラの言葉にコルベールは「そうでした!」と言って、おほんと咳をし、教室を見渡した。

「さて!では皆さん!誰かこの装置を動かしてみないかね?」

最初は全く興味がなかった生徒達だったが、ウルキオラの発言で興味を持ち、全員が手を挙げた。

すると、コルベールは感激のあまり、涙ぐんだ。

しかし、ルイズがやったとき、またもや爆発しそうになり、ウルキオラがそれを窓の外に逃がしたのは言うまでもない。




教室の片付けが終わり、ウルキオラがコルベールから解放されたのは夜だった。

コルベールから、ウルキオラの世界の人間の世界について色々聞かれた。

普通なら、人間の質問になど全く反応しないウルキオラであったが、コルベールがただの人間ではないとわかったため、答えてやることにした。

しかし、やはり面倒になり、その場から立ち去ろうとしたが、あまりのコルベールの剣幕に、ウルキオラは仕方なく共界眼で自動車や戦艦の映像を流した。

さて、それでコルベールが引くわけもなく、あーだ、こーだと質問に答えていたら、夜になってしまったというしだいである。

ウルキオラはため息をついて部屋に戻った。

そして、ウルキオラは椅子に座り、本を開く。

ルイズはベッドの上に座り込んだ。

そろそろ寝る時間である。

いつもの癖で、ルイズの着替えを取ろうとクローゼットに向かったら、ルイズが立ち上がって何かをおっぱじめた。

「なにをしている?」

ウルキオラが尋ねても、ルイズは頬を染めたっきり答えない。

手にシーツを握っている。

それを、天井から吊り上げ始めた。

ルイズはシーツで作ったカーテンでベッドの上を遮ると、ベッドから下りてクローゼットに向かった。

ウルキオラは何をしているのか全く分からなかった。

そんなウルキオラを尻目に、着替えを取り出すと再びベッドの上に向かう。

シーツのカーテンの中に入り込む。

ごそごそとベッドの上から音がする。

ルイズは着替えているようだ。

ウルキオラは、手間が省けたと思いながら、椅子に座った。

しばらくするとカーテンが外された。

ネグリジェ姿のルイズが、月明かりに浮かんだ。

髪の毛をブラシですいている。

煌々と光る月明かりのなか、髪をすくルイズは神々しいほどに清楚で、美しく、可愛らしい。

髪をすくと、ルイズはベッドに横たわった。

机の上に置かれたランプの明かりを、杖を振って消した。

魔法のランプであった。

持ち主の消灯の合図に応じる魔法が付与されている。

なんてことのない魔法だが、これでも高価なものらしい。
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