第3部 始祖の祈祷書
第2章 ルイズの恋煩い
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ついた扉を開く。
するとギアを介して、ぴょこぴょこと中から蛇の人形が顔をだした。
「動力はクランクに伝わり車輪を回す!ほら!すると蛇君が!顔を出してぴょこぴょこご挨拶!面白いですぞ!」
生徒たちはぼけっと反応薄げにその様子を見守っている。
ウルキオラは驚いた。
自分の世界の人間が使っている動力と全く同じものだったからである。
すると、誰かが惚けた声で感想を述べた。
「で?それがどうしたっていうんですか?」
コルベールは自慢の発明品が、ほとんど無視されているので悲しくなった。
説明しようとしたが、ウルキオラが割って入った。
「わからないのか?」
ウルキオラが突然しゃべったので、クラスメイト達は後ろを振り向いた。
「まあ、科学技術が発展していないこの世界ではわからないのも当然と言えば当然か」
ウルキオラのもったいぶった言い方に、キュルケが質問した。
「どういうこと?ダーリン」
ウルキオラはキュルケに向かっていった。
「今はヘビが顔を出すだけだが、例えばあの装置を荷車に乗せて車輪を回す。すると馬がいなくても荷車は動く。さらに海に浮かんだ船の脇に大きな水車をつけ、あの装置を使って回す。すると帆がなくとも前に進む」
コルベールは自分と全く同じ意見を持っていたウルキオラに驚いた。
「そんなの、魔法で動かせばいいじゃない。何もそんな妙ちきりんな装置を使わなくても」
キュルケがそういうと、みんなそうだそうだと言わんばかりに頷き合った。
「どうやら全く理解していないようだな。あの装置で動かすという事は、魔法がいらないと言う事。つまり、平民でも扱うことができる、というわけだ」
このウルキオラの発言にさらに驚いた顔をしたコルベールだったが、クラスメイト達も、魔法がいらないという点に驚いた。
「すばらしい!私も全く同じ意見です!さすがはウルキオラ殿だ!」
コルベールは興奮した口調で言った。
「俺の世界の人間はそれを…名を『エンジン』というが、普通に使っている」
「えんじん?これはエンジンというのかね??」
コルベールは自分が発明した装置が既に、ウルキオラの世界の人間が使っている事を聞き、驚いていた。
「まさか、科学技術が全く発展していない、このハルケギニアの地でエンジンを見ることになるとは思わなかったがな。どうやら、俺はお前を過小評価していたらしい」
ウルキオラはふっと微笑した。
ウルキオラが笑ったことに、クラスメイト達は驚いていたが、コルベールが大声で叫んだため、皆コルベールに向き直った。
「出来れば、君の世界のことをもっと詳しく聞きたい!いいかね?いいだろう?」
コルベールの豹変した姿にクラスメ
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