第3部 始祖の祈祷書
第2章 ルイズの恋煩い
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そして、ここは貴族の食卓だ!」
ふとっちょのマリコルヌは思いっきり胸をそらせて、精一杯の虚勢を張った。
しかし、その体は震えている。
ウルキオラに授業で殺されかけ、あのルイズの爆発魔法を制御し、メイジであるギーシュを圧倒し、挙句の果てにはフーケをとっ捕まえたからである。
ウルキオラが伝説の使い魔らしい、ということは既に学院中の噂となっているのだった。
そんなウルキオラだったので、マリコルヌは冷や汗をかきながら文句を言った。
すると、ウルキオラは立ち上がり、マリコルヌの方を向いた。
「貴族が椅子を取りに行ってはいけない、という法があるのか?」
「なっ…そ、それは…」
ウルキオラとマリコルヌの口論はもはや食堂内で注目を受けていた。
貴族たちはウルキオラに怯え、平民たちはウルキオラを期待のまなざしで見ている。
「どうした?聞いているんだ?そのような法があるのか…とな」
ウルキオラは、ほんの少し霊圧を開放しながら言い放った。
すると、ウルキオラの周りの椅子やテーブル、その上に乗る料理や飲み物がカタカタと音を立て動き始めた。
「ひっ…」
マリコルヌは、少しとはいえウルキオラの霊圧にあてられたため、後ずさった。
そんな様子を見たルイズが、ウルキオラの服を掴み言った。
「や、やめて…ウルキオラ」
ルイズは今にも泣きそうな顔で言った。
ウルキオラはそんなルイズを見てか、霊圧を抑えた。
「まあ、お前の言うことも一理ある。それに、俺には食事は必要ない。故に、ここにいる意味もない」
そういってウルキオラは扉に向かって歩き始めた。
「失礼する」
「ちょ、ウルキオラ。待って」
そんなウルキオラの様子をみて、ルイズはウルキオラを呼び止めたが、ウルキオラは食堂から出ていってしまった。
「一緒にごはん食べたかったのに…ウルキオラのばか…」
ルイズは寂しそうな顔をして、食事にありついた。
教室にルイズが入ってくると、すぐにクラスメイト達が取り囲んだ。
ルイズたちは学院を数日開けていた間に、なにか危険な冒険をして、とんでもない手柄を立てたらしい。
そういう噂だったからだ。
事実、魔法衛士隊の隊長と出発するところを何人かの生徒たちが見ていたのである。
穏やかじゃない光景である。
何があったのか、クラスメイトたちは聞きたくてうずうずしていたのであった。
彼らは、朝食の席ではウルキオラとマリコルヌの口論と教師たちがいたので遠慮していたのである。
キュルケとタバサとギーシュは、すでに席についていた。
その周りにも、やはりクラスメイトの一団が取り囲んでいる。
「ねえルイズ、あなた
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