暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
ギルスと紅い鳥と恐竜グリード
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がある」

「その子・・・ユキって子は今、行方不明だ」

「・・・どういう事だ?」

「言葉の通りだ。ユキ君は病院で行方不明になった。そこにいた患者とな」

「患者?それは誰だ?」

「篠崎里香・・・リズベットだ」

驚きの連続で頭がくらみそうになる。

「さらに、そこでは男が一緒に目撃されている。だが、一番の問題はユキ君が行方不明になった病室だ」

「・・・アルゴか」

「そうだ。アルゴの病室だ。アイツも、帰ってきていないんだ」

その言葉を聞いた瞬間、もう考えるのをやめ、エギルからソフトを貰って家に帰った。

アスナ、ユキ。待っていろ。今、そっちに行く。家に帰った俺は、ナーブギアを起動した。






 森

「いや〜。鍛えがいがあるなぁ。ココは」

「あの〜響鬼さん?」

里香が響鬼に問う。

「いつになったら帰れるんでしょうか・・・」

「ん〜ごめんね!わかんない」

もう里香は黙るのみ。今度は真が口を開く。

「・・・響鬼」

「なんですか、真さん?」

「ユキの怪我の治りが以上に速いのはどうしてだ」

「俺にもわかりませんよ。だけど魔化魍にやられた傷は、治ってないんですよね」

がさっ、と響鬼近くの茂みが揺れた。真が変身しようとするが、響鬼が止める。

「誰だ」

茂みから人が出てくる。

「やはり、響鬼か」

始が涼を背負い、響鬼の方へと歩みだす。

「やっ、久しぶり・・・と言いたいとこだけど」

「何でここにいるか、だろう」

始の後ろ、涼が口を開いた。

「よかった、起きたようだな」

始が涼を下ろし、肩を貸す。

「それよりも・・・始、ユキを回復するような物はないか?」

「ある」

始はリカバーキャメルのカードをラウズする。するとユキの背中の傷がみるみる消えていく。

「おっ、いいカードだねぇ」

「すご・・・」

と里香が反応する。その時だった。ユキはゆっくりと立ち上がる。ユキは周りを見渡すと、目が紫色に光った。

「っ、」

「「全員、下がれ!!」」

涼と真が同時に叫ぶ。ユキがメダルに包まれ、姿を変えていく。

「少年!!」

全員が変身する。ユキも変身を終えた。紫色の体。力強いフォルム。その姿は恐竜に近い。

「少年!目ぇ覚ませ!!」

響鬼が音激棒を叩きつける。同時に真とギルスが動く。連撃を加えつつ、始がカリスアローで斬り付ける。

しかし、メダルが数枚落ちる程度で終わった。

「グワァアアアアウッ!!」

咆哮。凍結。全員が動けなくなる。さらに咆哮。肩の角が伸び、全員を弾き飛ばした。

「あ、」

里香は体がすくんで
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