マブラヴ
0840話
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窓の外へと向ける。
ふと気が付けば車は既に動き出しており、俺達が乗っている後部座席と仕切りで区切られている運転席に乗っている運転手はそれだけ車の操縦が上手いのだろう。まぁ、大統領の乗っている車の運転手なんだから当然か。そんな風に思いながら、口を開く。
「そうだな。まず知っておいて欲しいのは、現在俺達が交流を持っている世界は4つあるが、その中の3つが戦術機のような機動兵器を有しているという事だ」
正確にはスパロボ世界もあるが、あそことはゲートは設置してあるが基本ノータッチで済ませているから、ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界で4つとなる。
「そのうちの3つ共が、全てこの世界よりも遙かに進んでいる技術を持っている。まぁ年代的に考えればしょうがないんだが……このマブラヴ世界は、その3つの世界の中では最も文明的な後進世界、発展途上世界と言ってもいい」
その言葉を聞き、ほんの少しだけ眉を顰めるビル。
まあ、マブラヴ世界の中で最も国力のある国の大統領としては自分達の世界が発展途上国扱いされるというのは不愉快でしか無いか。
「では、私達の世界……君の言葉で言えばマブラヴ世界か。その兵器の無い世界と比べるとどうなのかな?」
俺の言葉からそこに唯一の光を見いだしたのか、尋ねてくるビルに首を横に振る。
「確かにその世界には機動兵器という意味では存在しない。だが……」
右手を差し出し、白炎へと変える。
炎だというのに、全く熱を感じず、更には俺の右手その物が炎と化した様子に目を見張るビル。
……炎獣については以前使った筈だが、情報は届いてなかったのか?
「その世界は魔法の世界でな。機動兵器という意味では無いが、魔法生物という意味で考えれば、その戦力はかなりのものだ」
グリフィンドラゴンのグリですら、戦術機と互角に……戦えるか? 風の障壁で弾丸を防げるかどうかだな。
36mm程度なら防げそうな気はするが。
俺の言葉を聞き、驚愕に目を見開くビル。
その後も国連本部ビルに到着するまで、俺とビルだけが車の中で会話を交わすのだった。
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