マブラヴ
0840話
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の方は任せたぞ。通信で聞いているだろうが……」
「ええ、何かあったらシャドウミラーの実力をこの世界の人達に対して見せつける事になるでしょうね」
意図的にビルの前でそう発言する。
ある意味では牽制とも言える一言だが、向こうにしてもそのくらいは分かっているのだろう。特に表情を変えず、笑顔のまま口を開く。
「何、それ程警戒する必要は無いよ。君達と私達は同じ旗の下で戦う事になるのだから」
「……さて、どうだろうな。言っておくが、俺達はこの世界に対しての興味は多少ある程度でしかない。何かを強制するような真似や、国連の指揮下に入れと言った言葉には従えないぞ。それを強制するようなら、この世界はBETAではなく俺達の手で滅ぼす事になるだろう。その辺を理解した上で言動には気をつけるんだな」
車に乗り込もうとした動きを止め、ビルへと言葉を返す。
そして身体から発せられた僅かな殺気。
だが、俺にとっては僅かな殺気でしかなかったが、俺達を出迎えに来たアメリカ政府の要人や軍人、護衛のSPにとっては違ったのだろう。殆どの者が顔から汗を吹き出しつつ、知らず知らずのうちに身体が恐怖で震えている。
「アクセル、あまり怯えさせないようにね」
外交担当であるエザリアの言葉に殺気を収めるが、何故かその隣ではレオンもまた他の者達と同じく顔から大量の汗を拭きだしていた。
この辺が最近加わったばかりのレオンとエザリアの違いか。
一応エザリアも多少ではあるが身体を鍛えているらしいが……それはあくまでも護身術程度のものだ。
魔法に関しても初級的な内容しか使えないらしいし。
ともあれエザリアの言葉で殺気を収めた俺が車に乗り込むと、エザリア以外のメンバー……特に大統領やSPがぎこちない動きで車へと乗り込む。
とは言っても、さすがにアメリカの大統領をやっているだけあると言うべきだろう。ビルは対面状態になっている座席で、俺の正面に腰を下ろすと口を開く。
SPが俺に対して視線を合わせるのすら怖がっているのに、だ。
「アクセル、今のは一体……? 君から何かを感じた瞬間、身体が動かなくなったんだが」
「今のか? いわゆる殺気って奴だ。名前くらいなら聞き覚えあるだろう?」
「……殺気? それは迷信とかお伽噺の類では?」
「まぁ、この世界ではそうかもしれないが、俺達の世界と繋がっている世界には普通に殺気を放つような奴はゴロゴロしているからな」
ネギま世界のナギ・スプリングフィールド杯で俺が戦ってきたような相手を見せてやりたいな。……子供状態のネギ辺りを見せたらどうなることやら。
「君達シャドウミラーと繋がっている世界というのは……どのような世界があるのかを聞いても?」
既にいつもの調子を取り戻したビルの言葉に、視線を
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